浪合平谷テレビ中継局

浪合平谷テレビ中継局（なみあいひらやテレビちゅうけいきょく）とは、長野県下伊那郡阿智村にあった地上アナログテレビ放送用の中継局である。

概要[編集]

阿智村浪合字治部坂の蛇峠山の上に所在し、飯田中継局の電波が届かない下伊那郡地域の一部をカバーしていた。

所在地の標高が1600mと極めて高く、遮るものがない愛知県や三重県でも当局の電波が受信できており、遠距離受信愛好家の間では知られた中継局であった。

しかし中京圏での地上デジタルテレビ放送本格化により、当局の民放4社のチャンネルと愛知県のデジタル放送親局送信所となる瀬戸デジタルタワー、東三河地方の基幹中継局となる豊橋中継局で以下のようにチャンネルの重複が発生。

チャンネル資源確保のために浪合平谷中継局の民放送信は中止されることになり、平谷村・根羽村・売木村のケーブルテレビは受信点を改修して飯田中継局からの受信に切り替え、浪合村の共聴設備は飯田ケーブルテレビに統合された。

対策工事が完了し、2003年10月18日の放送を以て平谷方面への送信を終了。浪合方面への電波送信は2004年3月10日を以て終了となった。

なお民放の送信終了後もNHK長野放送局の2波は継続して送信されていたが、これも2011年7月24日のアナログテレビ放送終了により廃止された。

民放4社は-10kHzのオフセットあり。

局舎・鉄塔はNHKと民放4社の2グループに分かれ、NHKの局舎・鉄塔はアナログテレビ放送終了後に解体撤去された。しかし民放4社の局舎・鉄塔は廃止から20年が経つ2024年6月現在でも残されている。^{[注 1]}