流行正月
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流行正月(はやりしょうがつ)とは、旧暦運用時における民間習俗。
概要[編集]
本来は世情があまり良くない場合に、もう1度年始行事を行って、心機一転を図ろうとする民間習俗のことである。ただし、江戸時代後期になって世情不穏の気配が高まった際に休日がほとんどない農村の若者たちが、村役人に対して要求を勝ち取った休日延長なども指す場合もあった。いわゆる江戸時代における臨時休日であり、取越正月(とりこししょうがつ)あるいは盆正月(ぼんしょうがつ)とも言われた。
元々、この習俗は若狭国で疫病を取り除く行為として行われだしたのが起源とされている。江戸時代に江戸で流行正月が行われたのは記録によると寛文7年(1667年)、宝暦9年(1759年)、明和7年(1771年)、安永7年(1778年)、文化11年(1814年)の計5回に過ぎなかったと言われている。なお、この際には暦の上の正月を待たずに旧暦5月末日をもって大晦日として、翌日の旧暦6月1日を元日として新年をもう1度、祝ったと言われている。
外部リンク[編集]
- お盆迎えと盆正月 南箕輪村田畑(動画) - 科学映像館