河井夫妻買収事件
(河井案里事件から転送)
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河井夫妻買収事件(かわいふさいばいしゅうじけん)とは、令和元年(2019年)から令和2年(2020年)にかけて問題化している公職選挙法違反事件のことである。
概要[編集]
令和元年(2019年)7月の第25回参議院議員通常選挙で、自由民主党所属の河井案里の陣営が、車上運動員に違法な報酬を支払っていた疑惑が同年の10月になって報じられた。これが原因で、夫の河井克行は法務大臣を辞職することになった。なお、第25回参議院議員通常選挙で広島県選挙区から出馬した河井案里は、自民党が2議席独占を狙って案里を擁立し、自民党の当時の現職や野党系の無所属現職との激戦の結果、自民現職が落選して案里が当選している。
ところが疑惑の浮上により、広島地検は令和2年(2020年)3月に案里の公設秘書2名を逮捕して起訴する。さらに広島地検はその後も広島県議や同県の首長らを聴取し、克行側が参院選前に現金を配った可能性があるとして捜査を開始した。
経歴[編集]
- 2019年
- 2020年
- 1月15日 - 広島地検が公選法違反容疑で、広島市にある河井夫妻の地元事務所などを家宅捜索する。
- 1月20日 - 通常国会が開会し、河井夫妻が本会議に出席する。
- 3月3日 - 広島地検が公選法違反の疑いで案里の公設秘書ら3人を逮捕し、さらに東京の永田町の議員会館にある夫妻の事務所を捜索する。
- 3月24日 - 広島地検が公選法違反の容疑で、逮捕した3人のうちの2人を起訴、さらに連座制の適用対象と判断される。
- 4月20日 - 広島地裁で公設秘書の被告の初公判が行なわれる。
- 6月16日 - 広島地裁が河井案里の公設秘書Tに対し、懲役1年6か月、執行猶予5年の有罪判決を下す。
- 6月17日 - 河井夫妻の離党届を自民党が受理。
- 6月18日 - 東京地検が河井夫妻を逮捕する。
- 6月26日 - 公設秘書Tが控訴する。
- 7月8日 - 特捜部が公選法違反の罪で河井夫妻を起訴する。
- 8月25日 - 東京地裁の初公判で河井夫妻が無罪を主張。公設秘書Tの控訴審が広島高裁で即日結審する。
- 8月31日 - 広島高裁が1審に続いて、公設秘書Tに有罪判決を下す。
- 9月16日 - 河井夫妻の公判分離が決定される。
- 11月25日 - 最高裁が公設秘書Tの上告を棄却。その後に有罪確定。
- 2021年