殷 軌(いん き、生没年不詳)は、中国の後漢末期の人物。
幽州遼東郡の出身[1]。天文に詳しかったとされ、桓帝の時代に黄色の星が楚と宋の付近に現れた際、「50年後に真人(天子になる人物)が梁・宋のあたりに出現する」と予言したという[1]。50年後に予言通り、曹操が袁紹をこの地で破って天下に覇を唱えた[1]。
『三国志演義』では第31回で曹操が官渡の戦いで袁紹を破った際、100歳近い老人たちが曹操の陣中を見舞った際に殷軌の予言通りになったと語ったという[1]。第37回で司馬徽が劉備の下を訪れた際に殷軌の予言を引き合いに出している[1]。
- ↑ a b c d e 小出『三国志武将事典』P428
参考文献[編集]