赤星マルクス研究会
(横井邦彦から転送)
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赤星マルクス研究会(せきせいマルクスけんきゅうかい)は、日本の新左翼党派。2004年10月にマルクス主義同志会(旧・社会主義労働者党、現・労働の解放をめざす労働者党)から脱退した横井邦彦が一人で結成した党派である。マルクス主義同志会の中央委員であった横井邦彦は資本論解釈をめぐって指導者である林紘義と激しく対立し、脱会して新たに組織を立ち上げることとなった。名称の由来は名古屋市中川区富田町大字千音寺付近が昔、赤星村とよばれていたことからきている。『資本論』を中心としたマルクス主義の研究とその普及のためにホームページとブログの運営を中心に活動している。
- 指導者:横井邦彦。2015年1月2日時点で63歳[1]。元小学校教諭。1984年社労党の結成に参加、1986年参院選に出馬[2]。2003年にマルクス主義同志会から離脱[1]。
- 機関紙:ブログ『労働者の新世界』。かつてブログ上で理論誌『時告鳥』(ときつげどり)を発行していた[3]。
マルクス主義同志会批判[編集]
赤星マルクス研究会はマルクス主義同志会を、一切の政治活動から撤退してマルクス主義団体としての内実を失っていると非難している。
また、赤星マルクス研究会は、マルクス主義同志会の経済学はマルクスの見解というよりも、リカードやアダム・スミスの古典派経済学そのものであり、古典派経済学によって「社会主義理論」を組み立てようとしたプルードンのような小ブルジョア社会主義に転落していると批判している。
さらに、赤星マルクス研究会はマルクス主義同志会は資本主義的生産様式の根底である賃労働と資本の関係を理解できず、資本主義的生産様式を単純な商品生産社会に解消していると批判している。つまり、マルクス主義同志会は、資本主義的生産様式を資本家と労働者のあいだで不等価交換が行われている不純な商品生産社会と見ており、これを純粋な商品生産社会(資本家と労働者のあいだで等価交換が行われる社会)に戻すことが社会主義であるという転倒した見解(不健全な資本主義社会を健全な資本主義社会に戻すことが社会主義であるという転倒した見解)に陥っていると非難している[4]。
年表[編集]
- 2004年10月 赤星マルクス研究会が結成される。
- 2005年6月 Web上で「アーリーバード」を創刊。
- 2005年9月26日 機関紙「アーリーバード」を「労働者のポチタ」と改称する。
- 2006年1月15日 機関紙「労働者のポチタ」を「労働者のこだま」と改称する。
- 2006年12月25日 同日発売された『週刊現代』2007年1月6・13日合併号に「驚愕スクープ!小泉-安倍政権がかかえる"最大のタブー"を暴く!! 蓮池薫さんは私を拉致しようと日本に上陸していた--元小学校教諭 横井邦彦氏が実名告白」という記事が掲載される。この記事によれば、横井は1986年に勤務先の小学校の敷地内で北朝鮮から拉致されたと称する男によって拉致されそうになり、のちにその男が拉致被害者の蓮池薫だと分かったという。この記事に対し、政府の拉致問題対策本部は「全くの事実無根だ」、蓮池薫は「荒唐無稽な作り話」と抗議し、『週刊新潮』2007年1月4・11日新年特大号は「蓮池薫さんをアキレさせた『怪しいスクープ』」という記事を掲載した[2]。横井のブログは混乱し、Web上での活動を縮小する[1]。
- 2011年2月22日 機関紙「労働者のこだま」を「労働者の新世界」と改称する。
脚注[編集]
- ↑ a b c それぞれの21世紀 その1 われわれ 週間「歴史新聞」時々「労働者の新世界」(2015年1月2日)
- ↑ a b 蓮池さんが日本人拉致? 「週刊現代」特ダネの真贋 J-CASTニュース(2006年12月26日)
- ↑ 「新世界ファン」さんへ 週間「歴史新聞」時々「労働者の新世界」(2013年1月6日)
- ↑ 社会主義労働者党から赤星マルクス研究会へ 労働者のこだま(国内政治)(2007年8月3日)