権兵衛峠
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権兵衛峠(ごんべえとうげ)とは、長野県上伊那郡南箕輪村8308-21に存在する峠のことである。現在は国道361号線の1部を成しており、権兵衛峠道路、権兵衛トンネルの名で知られる。
概要[編集]
経ヶ岳南方の鞍部で、木曽と伊那を結ぶ権兵衛街道がその昔には通っていた。権兵衛の名の由来は、元禄年間(1688年から1704年)に木曽神谷の住人である古畑権兵衛が開いた街道であるためと言われている。
この街道は江戸時代中期から後期にかけて、伊那から木曽に運ぶ米の運送路として利用されて重要視され、峠は米俵を積んだ馬車の馬子で往来し賑わったという。明治時代になってもこの街道は利用され続けたが、大正元年(1912年)に伊那電気鉄道が開通すると共に輸送路としての役目を終えた。
その後は信濃路自然歩道となり、街道脇には供養碑や石仏などが現在に伝わって当時の峠越えの厳しさを伝えている。頂上からは東にある伊那市街地から南アルプスを眺望することができる。木曽側の栃洞沢まで下ると、中央本線奈良井駅へのバス便もある。