森林鉄道

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森林鉄道(しんりんてつどう)とは、産業用鉄道の一種で、木材の運搬を目的とする林道規定に該当する林道である。日本では農林水産省が管轄する。

概要[編集]

林業の近代化のために、それまでは牛馬やで行っていた木材をはじめとする林産物の輸送を行った。急曲線、急勾配のために軌間は762mmを主とするナローゲージとなった。生産を行う森林に敷設され、切り出した木材を麓の製材所や貨物駅まで輸送する。木材の運搬が主目的であったが、沿線の集落や現場への人の移動のために便乗を認めていた路線も存在する。大部分が国有林に施設された。また、地方民鉄として運輸省監督下にあった鉄道もあった。


最盛期の1953年には6500kmを超える規模を誇った日本の森林鉄道だが、自動車輸送の発達や国産木材の需要低下、合理化などにより1970年代初頭までにほとんどが消滅した。屋久島京都大学では現在も運行している。

参考文献[編集]