最終戦
最終戦 (さいしゅうせん) は、スポーツにおけるそのシーズンで一番最後の試合のことである。対義語は開幕戦。
概要[編集]
シーズン最後の試合であることから、どのスタジアムにも多くの観客が訪れる。そのチームが優勝や残留を争っている場合はさらに注目を集め、テレビ中継されることもある。
プロ野球[編集]
日本のプロ野球では最終戦よりも早く優勝が決まり、またJリーグと違い昇格や降格もないが、個人成績におけるタイトル争い[1]やチームのAクラス争いが最終戦まで持ち込まれることがあり、その際は大きな注目を集める。また主力選手の引退試合が最終戦あるいはその前に組まれることもある。事実、2019年は阪神タイガースが終盤までAクラス争いをしており、最終戦が行われた阪神甲子園球場には多くのファンが詰めかけた。この試合で阪神が勝利したため、Aクラスに入り2年ぶりのクライマックスシリーズ出場を決めた。
大学野球[編集]
東京六大学野球では1935年春季から、早稲田大学と慶應義塾大学による早慶戦が最終戦に行われている。通常六大学野球はダブルヘッダー (1日2試合開催) がほとんどだが、早慶戦が行われる2日間はこの1カードのみの開催となる。
サッカー[編集]
Jリーグでは最終戦まで得点王争いはもちろんのこと、優勝争い・昇格争い・残留争いもほとんどの場合が最終戦まで繰り広げられる場合が多い。2005年・2007年・2013年・2017年は最終戦の結果により1位のチームが入れ替わり、逆転で優勝が決まっている。また2006年と2019年は最終戦に、優勝の可能性を残す2チームによる直接対決が組まれた。
なおJリーグでは第○節と番号を振っていることから、最終戦を最終節 (さいしゅうせつ) と表現することも多い。
大相撲[編集]
大相撲では最終戦にあたる15日目を千秋楽 (せんしゅうらく) と呼ぶ。優勝争いが千秋楽まで続くことが非常に多く、結びの一番が終わってから優勝決定戦が行われたことも少なくない。
その他表現[編集]
- そのシーズンにおける最後のホームゲームの場合も「ホーム最終戦」と呼ばれることがあり、試合終了後にはクラブの代表者や監督、代表選手による挨拶や同シーズンをもって引退する選手の引退セレモニーが行われる。