日本版災害派遣医療チーム

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日本版災害派遣医療チーム(にほんばんさいがいはけんいりょうチーム)とは、大規模な災害や多数の死傷者を伴う大事故が起きた際、重傷者の救命治療に当たる災害派遣医療チームのことである。英語の頭文字を取った呼称で、Disaster Medical Assistance Team の頭字語DMAT」(ディーマット)と呼ばれる。平成7年(1995年)の阪神大震災で平時の救急医療が提供されていれば助かったとされる「防ぎ得た災害死」が約500人に上ったとの指摘から国が平成17年(2005年)、広域に働く日本DMATがを設立した。これとは別に、平成16年(2004年)に発足した東京DMATのように、主に設立した都道府県市町村の範囲内で働く「ローカルDMAT」も存在する。

平成30年(2018年)の時点で災害派遣医療チームの隊員数は1万人を超え、平成23年(2011年)の東日本大震災などでも被災地にいち早く駆けつけて治療や患者の搬送に従事している。ただ救急科などの勤務医不足が指摘される中、所属病院での日常業務との両立が課題となっている。

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