日本大学サッカー部不正乗車事件
ナビゲーションに移動
検索に移動
日本大学サッカー部不正乗車事件(にほんだいがくサッカーぶふせいじょいうしゃじけん)は、2006年に発覚した日本大学サッカー部が部ぐるみで不正乗車を行っていた事件。
概要[編集]
2006年8月、日本大学サッカー部の部員が京王井の頭線渋谷駅を強行突破しようとしていたところを取り押さえられ、この部員が本人名義の定期券の他に他人名義の複数の定期券を所持していたことから発覚した。この部員は東京都稲城市の練習場と学部がある駅間の定期券を学割で取得するために自身の住所を練習場付近と偽装していた[1]。
大半の部員が入部直後からこの手口を行っており、OBも同様の手口を行っていた。不正乗車を行ったならば鉄道会社から3倍の罰則金が請求されることとなっており、この場合では多く見積もれば3000万円近くにのぼる[2]。この不正を行っていた部員は、全体の8割に当たる43人であった。この手口は日本大学ラグビー部の間でも行われていたことも判明し、18人のラグビー部員がこの手口を行っていた[3]。
後に京王電鉄から464万円、東日本旅客鉄道から178万円の計642万円の不正乗車による割り増し請求がされ、日本大学側は支払った[4]。日本大学サッカー部は、このことから同年の関東大学2部リーグ戦への出場を辞退した[5]。
脚注[編集]
- ↑ “日大サッカー部、学割定期で不正・京王線、部ぐるみで取得か”. 日本経済新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2006年10月26日時点によるアーカイブ。
- ↑ “日大サッカー部、学割悪用し組織的に不正乗車”. 産経新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2007年3月15日時点によるアーカイブ。
- ↑ “日大、不正乗車は61人 ラグビー部員も新たに発覚”. 産経新聞. (2006年10月28日). オリジナルの2007年4月3日時点によるアーカイブ。
- ↑ “不正定期券 日大側、642万円納付 京王・JRへ割り増し罰則金”. 産経新聞. (2007年2月21日). オリジナルの2007年2月21日時点によるアーカイブ。
- ↑ “日大サッカー部、リーグ戦辞退 定期券不正利用”. 朝日新聞. (2006年10月14日). オリジナルの2006年11月30日時点によるアーカイブ。