擬装食品

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

擬装食品とは、あたかもその食品であると装られて作られた食品または料理である。

概要[編集]

病院食や宗教的な禁忌、食物アレルギーなどの対策などの理由から、あたかも本物であると思わされるような食品。精進料理などが有名。
軍事物資として開発されたものに由来するものが多く、平和主義者や共産主義者や人権主義者からは攻撃の対象となる。

人間生活との関わり・利用[編集]

「ミキサー食では食べた気がしない」という患者に出す場合もある。「ほぼカニ」なども知られる。
「完成度はイマイチ」くらいがご愛敬であり、完成度が高すぎると物として出回りかねないので、そこは擬装の擬装たる所以であり、「見立て」として「粋」に嗜むのが大人であろう。
パンのようだが米粉を使ったポップオーバーは、すでに 1970 年の大阪万博の際に登場していた。マイクロカプセルを用いた人造イクラなどもある。

具体的な技法[編集]

  • ワインの新酒の口当たりをよくするためにミキサーにかける。
  • 安い赤ワインに醤油やブランデーを加えて眼鏡洗浄用の超音波洗浄機で処理する。
  • 安い白ワインに炭酸を加えた偽装シャンパン(正確には偽装スパークリングワイン。日本酒でも可)。
  • 本物のからすみは高価なのでスケソウダラのタラコを用いて作った「たらすみ」(荻昌弘『男のだいどこ』)。玉子の黄身を塩蔵して作る(魚柄仁之助)など、各種の流儀がある。
  • 鶏肉に電極を刺して通電する。
  • 安い鶏肉を一夜干しして熟成させる。
  • とんぶり(箒草の種子)に動物性油脂を加えて偽装キャビアとする。
  • 高価であるキャビアに近い味をチキンレバーペーストで出す。
  • を用いた「ニセ・カツ丼」。
  • ヘット(牛脂)と剣山をもちいた「ニセ霜降り牛肉」
  • うどん冷麦鹹水などで茹でた「ニセ中華麺」

など、「あぶない科学実験」界では各種のレシピが知られている。

その他[編集]

「擬装」ではないが、「アサリの砂抜きをするときに、エビオスやスキムミルクやクリープを入れる」といった話は、羽田空港の整備場やパイロットの間でよく知られる秘技である。

脚注[編集]

関連作品[編集]

  • 魚柄仁之助『明るい食品偽装入門』。その食品偽造術(正確には、食品擬装技術)であり、その技法は「偽装屋本舗」の「門外不出」の秘技であり秘伝とされているが、自分で伝書を出版していたりする点については訳がわからない。

関連項目[編集]

参考資料[編集]

外部サイト[編集]