戸切地陣屋
ナビゲーションに移動
検索に移動
戸切地陣屋(へきりちじんや)とは、北海道北斗市野崎に存在する陣屋跡である。松前藩戸切地陣屋跡ともいわれているほか、当時は松前陣屋、清川陣屋ともいわれていた。
概要[編集]
幕末の安政2年(1855年)、幕命により当時の松前藩主である松前崇広が築いた陣屋と言われている。五稜郭と同じくオランダ式の築城法で作られたようで、四稜の星形をしている。
慶応4年(1868年)、榎本武揚の旧江戸幕府軍の攻撃を受けた際、松前藩は戦っても勝機無しと見て陣屋に火をかけて逃走した。陣屋跡後方には土塁を巡らせた火薬庫の跡もある。
陣屋の面積は4万2000平方メートルで、上磯駅から5キロほど北西に離れた小高い丘にあり、南東に道南の米どころである大野平野を一望に収め、北西は戸切地川の断崖を擁する自然美に恵まれている。陣屋跡への道路の両側には明治38年(1905年)、日露戦争の勝利を記念して植樹された桜がおよそ300本ほどあり、国の史跡に指定されている。