心筋梗塞
ナビゲーションに移動
検索に移動
心筋梗塞(しんきんこうそく)とは、冠動脈の閉塞によってもたらされる心筋が壊死する病気である。江戸時代まではこの病気は日本においては比較的少なかった。しかし明治時代に入って食生活が向上し、また生活様式の欧米化なども進んだため、特に戦後以降は急激な増加の一途をたどっている。
概要[編集]
症状[編集]
胸骨下部の激痛や不快感などが突如として発生することが多い。致命的な不整脈や心不全、ショックを続発することも多い。痛みは腹部や上肢、時には下肢まで放散し、持続時間も30分以上から数日に及ぶこともある。
原因[編集]
主な原因は冠動脈の粥状硬化症である。高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、ストレスなどが危険因子である。
治療[編集]
詰まった部分を再び開通させる処置に重点が置かれる。具体的には薬で血栓を溶かす血栓溶解療法や、手術で血管を開通させる冠動脈形成術などがあるが、いずれの治療法も発症から6時間以内を条件とするのが一般的である。心筋梗塞の治療は発症から処置までのスピードが最も重要となる。
ただし心筋梗塞によって部分的に死んだ心臓の筋肉は2度と元通りにはならず、死の危険に至る。たとえ術後の経過が良好でリハビリの効果があっても、心臓の機能は間違いなく以前より落ちている。少し身体を動かしただけでも激しい動悸に襲われるなど爆弾を抱えながらの生活となる。食事や運動を制限するくらいならまだ良いほうであり、寝たきりの要介護になる場合もある。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドライン(PDF) 日本循環器学会
- 国立循環器病研究センター
- 心筋梗塞二次予防ガイドライン 日本心臓財団