徳永重良
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徳永 重良(とくなが しげよし、1931年10月12日[1] - )は、労働問題研究者。東北大学名誉教授[2]。
東京都生まれ[3]。1954年横浜国立大学経済学部卒業。1956年東京大学大学院社会科学研究科修士課程修了。法政大学経済学部助手、1959年専任講師、1962年助教授、1968年教授。1971年東北大学経済学部教授[1]。1978年「イギリス賃労働史の研究 : 帝国主義段階における労働問題の展開」で経済学博士(東京大学)[4]。1995年停年退官[5]。のち宮城学院女子大学学芸学部教授。専攻は社会政策、労働問題[6]。
宇野派の労働問題の提唱者[7]。社会政策の研究は段階論の方法でなされねばならないと主張した[8]。大学2年生のときに宇野弘蔵『社会科学のために』(弘文堂、1952年)を読んで宇野理論に接した。大学院で大河内一男の演習に参加したが、宇野の講義も選択した[9]。
著書[編集]
- 『イギリス賃労働史の研究――帝国主義段階における労働問題の展開』(法政大学出版局、1967年)
- 『労働問題と社会政策論』(有斐閣、1970年、再版増補1976年)
- 『現代労働問題――労資関係の歴史的動態と構造』(戸塚秀夫共編、有斐閣[有斐閣大学双書]、1977年)
- Industrial relations in transition : the cases of Japan and the Federal Republic of Germany(〔Ed with Joachim Bergmann〕University of Tokyo Press,1984)
- 『西ドイツ自動車工業の労使関係――フォルクスワーゲン工場の事例研究』(御茶の水書房、1985年)
- Economic and social aspects of industrial relations : a comparison of the German and the Japanese systems(〔Ed with Joachim Bergmann〕Campus Verlag,1987)
- 『FAからCIMへ――日立の事例研究』(杉本典之共編、同文舘出版、1990年)
- Japanisches Personalmanagement -- ein anderer Weg?(〔mit Norbert Altmann,Masami Nomura,Atsushi Hiramoto〕Campus Verlag,1991)
- 『日本企業・世界戦略と実践――電子産業のグローバル化と「日本的経営」』(野村正實、平本厚共著、同文舘出版、1991年)
- New impacts on industrial relations : internationalization and changing production strategies(〔Eds.with Norbert Altmann & Helmut Demes〕Iudicium,1992)
- 『現代日本の労働問題――新しいパラダイムを求めて』(戸塚秀夫共編著、ミネルヴァ書房[Basic books]、1993年、増補版2001年)
訳書[編集]
- トマス・マイヤー『ドイツ社会民主主義入門――西ドイツ型社会主義の歴史と理論』(佐藤忍共訳、ミネルヴァ書房、1987年)
出典[編集]
- ↑ a b 東北大学史料館「著作目録(徳永重良)」著作目録第555号、1995年3月
- ↑ 公開講演会 宮城学院女子大学人文社会科学研究所
- ↑ 戸塚秀夫、徳永重良編著『現代労働問題――労資関係の歴史的動態と構造』有斐閣、1977年
- ↑ CiNii 博士論文 - イギリス賃労働史の研究 : 帝国主義段階における労働問題の展開
- ↑ CiNii 論文 - 徳永重良教授停年退官記念号
- ↑ 現代日本の労働問題 / 戸塚 秀夫/徳永 重良【編著】 紀伊國屋書店ウェブストア
- ↑ 渡部恒夫「隅谷三喜男氏「労働経済論」への一批判――社会政策学の止揚の方向」『立教経済学論叢』第6号、1972年9月
- ↑ 石田伝「国家論と価値法則」、岸本英太郎先生還暦記念論文集編集委員会編『労使関係の論理と展開――岸本英太郎先生還暦記念』有斐閣、1975年
- ↑ 徳永重良「大学院における宇野先生」、宇野マリア編『思い草――宇野弘蔵追悼文集』宇野マリア、1979年