微小粒子状物質
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微小粒子状物質(びしょうりゅうしじょうぶっしつ、Particulate Matter 2.5)とは、PM2.5(ピーエム2.5)のことである。大気汚染物質のひとつで、微粒子状物質の中でも、直径が2.5マイクロメートル以下のもののことを言うため、PM2.5と名付けられた。自動車や工場の排ガスに含まれ、肺まで入り込み、肺癌や喘息を引き起こす恐れがある。日本の環境省は平成21年(2009年)に1日平均で1立方メートル当たり35マイクログラム以下とする環境基準を設定した。平成25年(2013年)2月には1日平均70マイクログラムを超える場合、外出自粛を呼びかける指針を設定している。
中国では大気汚染が深刻であり、そのために日本への越境汚染が危惧されている。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 詳しく解説されている資料
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- アメリカ合衆国環境保護庁 Particulate Matter (PM) Standards - 粒子状物質の基準、PM Implementation - 粒子状物質関連情報、Basic Concepts in Environmental Sciences Module 3:Characteristics of Particles(リンク切れ) - 粒子状物質の分類
- 環境省「微小粒子状物質健康影響評価検討会報告書」、2008年4月 - 粒子状物質の性状や環境中の動態、人への暴露、健康影響の評価、環境基準設定の根拠などを解説。微小粒子状物質 (PM2.5) 中心だが浮遊粒子状物質にも言及。
- 日本放送協会 (NHK)「トクする日本語 「PM2.5」の意味は?」2013年5月8日 - PM2.5の平易な用語解説。
- 政府広報オンライン「「PM2.5」4~5月は濃度の上昇にご注意を! 健康に及ぼす影響と日常生活における注意点」2013年3月26日
- 観測
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- 環境省・国立環境研究所 環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」 - 日本国内の常時監視測定局で測定されている、SPM(浮遊粒子状物質)、PM2.5(微小粒子状物質)、SP(浮遊粉塵)などの測定値 [1]。
- 環境省「微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報」
- 国立環境研究所「データベース 大気・水環境」 - 日本における、過去の測定値や法規制対象地域のGISデータ。
- 「PM2.5まとめ(リンク切れ)」 - PM2.5について、環境省の観測値分布地図や過去のグラフ、SPRINTARSの予報値を独自にまとめた個人サイト。
- 「PM2.5情報」 - 全国の地方自治体から発表されている情報をまとめたPM2.5情報サイト。
- 予測
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- 国立環境研究所「東アジアの広域大気汚染マップ/黄砂と大気汚染物質の濃度予測分布図(地上付近)」 - 人為起源の微小粒子、黄砂、硫酸塩エアロゾル粒子の予測。前者は気象庁・環境研の大気汚染予測システム、後者2つはCFORSによる[2]。
- 九州大学応用力学研究所・東京大学大気海洋研究所・国立環境研究所 SPRINTARS「大気エアロゾル(微粒子)予測」 - エアロゾル粒子や黄砂の予測。試験公開。
- 九州大学応用力学研究所・国立環境研究所 化学天気予報システム (CFORS)「東アジア域の黄砂・大気汚染物質分布予測」 - 硫酸塩エアロゾル粒子や黄砂の予測。試験公開。
- 日本気象協会「PM2.5分布予測」(一般予報モデルSYNFOS・化学予報モデルCMAQ) - PM2.5の予測。
- 福岡市「PM2.5予測情報」 - PM2.5の福岡市域を対象とした予測と注意喚起。国の暫定指針よりも厳しい基準で運用されている。