岩槻御前(いわつきごぜん、生没年不詳)は、安土桃山時代の女性。後北条氏一族の北条氏房の正室。小少将と書かれている記録があり、この名前から小田原城の女房衆の一員だった可能性が指摘されている。氏房とは天正13年(1585年)7月に結婚しているが、その際に婚姻の行列が江戸城から出発しているので、江戸城在城者の娘だった可能性がある[1]。天正20年(1592年)4月に氏房が死去した後も未亡人として存命しており、文禄4年(1595年)の時点で摂津国大坂に居住していたようである。没年は不明だが、史料ではそのまま摂津国大坂で病死している[2]。
- ↑ 『戦国北条家一族事典』 戎光祥出版。2018年。P116
- ↑ 『戦国北条家一族事典』 戎光祥出版。2018年。P118
参考文献[編集]