山田風太郎

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山田 風太郎(やまだ ふうたろう、1922年1月4日 - 2001年7月28日)は、日本小説家。本名は山田 誠也(やまだ せいや)。推理小説忍法帖明治ものなどで知られる。その名を冠した「山田風太郎賞」がある[1]。本来、山田本人は「かぜたろう」のつもりだったが、「ふうたろう」が広まってしまい、山田もペンネームとして承認した。

作品[編集]

推理小説[編集]

長編[編集]

中編[編集]

  • 厨子家の悪霊 「旬刊ニュース」1949年1号(初稿) 岩谷書店、 のちハルキ文庫 1997 - 雪原に倒れていた美貌の富豪夫人だが、積もった雪には、婦人の白いゴム長靴の足跡はなかった。「聖霊」とも形容される夫人の美しい娘と、夫の連れ子である狂人のように見える息子。そして、現場にいた「悪霊(あくれい)[2]」と呼ばれる魔犬の謎。

時代小説[編集]

  • 幕末妖人伝
  • 御用侠
  • 長脇差枯野抄
  • ありんす国伝奇(女人国伝奇)
  • 元禄おさめの方

伝奇小説[編集]

  • 妖説太閤記
  • 秀吉妖話帖
  • 明智太閤
  • 妖説忠臣蔵
  • 盗作忠臣蔵
  • 妖異金瓶梅
  • 秘抄金瓶梅
  • 魔群の通過 天狗党叙事詩
  • 修羅維新牢(侍よさらば)
  • 旅人 国定龍次

忍法帖シリーズ[編集]

  • 甲賀忍法帖 - 「バジリスク」として劇画・アニメ化。
  • 江戸忍法帖
  • 飛騨幻法帖(飛騨忍法帖)
  • くノ一忍法帖
  • 外道忍法帖
  • 忍者月影抄
  • 能登忍法帖(忍法忠臣蔵)
  • 信玄忍法帖(八陣忍法帖)
  • 風来忍法帖
  • 忍法八犬伝
  • 忍法相伝73
  • 自来也忍法帖
  • 魔天忍法帖
  • 伊賀忍法帖 - 真田広之主演で映画化。
  • 忍びの卍
  • 笑い陰陽師(忍法笑い陰陽師)
  • 忍法剣士伝(忍者不死鳥)
  • 銀河忍法帖(佐渡忍法帖)
  • 忍法封印いま破る(忍法封印)
  • 秘戯書争奪
  • 天保忍法帖(忍者黒白草紙)
  • 妖の忍法帖(根来忍法帖、忍法双頭の鷲)
  • 海鳴り忍法帖(市民兵ただ一人)
  • 忍法創世記

十兵衛三部作[編集]

  • 柳生忍法帖(尼寺五十万石、柳生剣法帖)
  • おぼろ忍法帖(魔界転生、忍法魔界転生) - 真田広之、沢田研二主演で映画化。
  • 柳生十兵衛死す

忍法帖に準ずる長編[編集]

  • 美女奉行(おんな牢秘抄)
  • 韋駄天百里(いだ天百里)
  • 武蔵野水滸伝
  • 叛旗兵
  • 八犬傳(八犬伝) - 内野聖陽ら主演で2024年映画化。

忍法帖に準ずる短編[編集]

  • 幻妖桐の葉落とし
  • 慶長大食漢
  • 嗚呼益羅男
  • 天明の判官 - 下ネタに要注意。名無しの忍者たちが出てくる。
  • 叛心十六歳(ただいま十六歳 由井正雪)
  • 家康の幕の中(忍者シリーズ 家康の幕の中)

明治もの[編集]

  • 運命の俥(明治かげろう俥)1957 桃源社 1959 「明治かげろう俥」 旺文社文庫
  • 明治忠臣蔵 河出文庫、1954 - 旧相馬藩主君押し込めをめぐるお家騒動。忠臣・錦織の前に志賀直哉ラスボスとして立ちはだかる。
    • 天衣無縫(天皇と美女と暗殺) 1955 - 広沢真臣暗殺事件。
    • 絞首刑第一号 1956
    • 三剣鬼 1965
  • 斬奸状は馬車に乗って 講談社 1973 のち「東京南町奉行」旺文社文庫、大陸文庫、ちくま文庫 1997
    • 斬奸状は馬車に乗って 1972 「週刊小説」
    • 東京南町奉行 1972 「小説現代」
    • 切腹禁止令 1972 「週刊サンデー」
    • 首の座 1972 「オール読物」
  • 警視庁草紙 文藝春秋、1975 のち文庫、河出文庫 - 「明治もの」第一長編。週刊モーニングで劇画化。NHKテレビドラマ化。
  • 幻燈辻馬車 新潮社、1976 のち文春文庫、河出文庫
  • 地の果ての獄 文藝春秋、1977 のち文庫、ちくま文庫
  • 明治断頭台 文藝春秋、1979 ちくま文庫 - 「明治もの」では時系列が最初
  • 明治波濤歌 新潮社、1981 のち文庫、河出文庫、ちくま文庫
    • それからの咸臨丸
    • 風の中の蝶
    • からゆき草紙 - 樋口一葉が密室に挑む。
    • 巴里に雪のふるごとく
    • 築地西洋軒
    • 横浜オッペケペ
  • エドの舞踏会 文藝春秋、1983 のち文庫、ちくま文庫
  • ラスプーチンが来た 文藝春秋、1984 のち文庫、ちくま文庫
  • 明治十手架 1986 「読売新聞」夕刊 1986年8月16日号-1987年11月7日号連載 読売新聞社、1988 のち角川文庫、ちくま文庫 - 明治もの最後の長編。
  • 明治バベルの塔 万朝報暗号戦 新芸術社 1989.7 のち文春文庫、ちくま文庫
    • 明治バベルの搭 - 黒岩涙香が主宰の新聞企画。
    • 牢屋の坊っちゃん - 小山六之助の牢生活。
    • いろは大王の火葬場 - 木村荘平の火葬場稼業。
    • 四分割秋水伝
    • 明治暗黒星 - 伊庭想太郎と星亨の因縁話。

室町もの[編集]

  • 婆娑羅
  • 室町の大予言 - 足利義教を諫める日親上人。残酷描写に読者を選ぶ作品。
  • 室町少年倶楽部 - 無邪気に遊んでいた複数の男女。同じ場所で「時の流れに勝てる者は居ない」を実感する主人公。
  • 室町お伽草紙 - 室町もの最大の長編。京の都で信長・晴信・景虎の三つ巴。

戦前・戦中もの[編集]

  • 戦中派不戦日記 - 週刊モーニングで劇画化

エッセイ・随筆[編集]

  • わが推理小説零年

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. 文学賞「山田風太郎賞」創設”. 角川書店. 2023年10月17日確認。
  2. 悪霊の読みは「あくれい」と読み仮名がふられている。(光文社文庫など)

関連項目[編集]