山本昌輝
山本 昌輝 やまもと まさき | |
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生年月日 | 1979年2月1日(45歳) |
出生地 | 日本 静岡県静岡市 |
出身校 | 常葉学園大学教育学部生涯学習学科卒業 |
所属政党 | (無所属→) 自由民主党 |
公式サイト | 静岡市市議会議員 山本まさき公式サイト |
選挙区 | 清水区選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2021年3月29日 - 現職 |
山本 昌輝(やまもと まさき、1979年2月1日 - )は、日本の政治家。静岡市議会議員(1期 )。活動名および議員名簿上の表記は山本まさき。[1]。
来歴[編集]
静岡県静岡市清水区に生まれる。清水市立高部東小学校、清水市立第六中学校、常葉学園橘高校を経て、常葉学園大学 教育学部生涯学習 学科卒業[1]。
静岡市議会議員[編集]
2019年に静岡市議会議員補欠選挙清水区選挙区に立候補し落選した[2][3]。
2021年3月28日、静岡市議会議員選挙に無所属で立候補し、清水区選挙区において4,121票を獲得し11番目で当選[4]。当選後自民党 市議団会派に所属した[5]。
不祥事[編集]
2020年6月5日7時40分ごろ、静岡市清水区能島で赤信号で停止していた静岡市葵区の男性(55)の乗用車に追突する事故を起こし、男性に全治約2か月の頸椎捻挫の怪我を負わせた。事故当時、山本議員は任意保険に加入していなかった[6][7]。同年11月に男性が約120万円の損害賠償の支払いを求めて静岡簡易裁判所に提訴。山本議員は一度も出廷せず、2021年4月の判決では男性側の主張が全 面的に認められた。同年3月に市議会議員選挙で当選していたが、同年5月までに賠償金を支払わなかったため、自賠責保険でまかなえなかった約88万円について、山本議員が選挙のために納めていた供託金50万円と議員報酬の一 部約38万円が裁判所によって差し押さえられた。
以上の件については2021年7月に静岡第一テレビが報道、事実関係については山本議員本人も認めた。山本議員は、議員辞職につ いては否定し「地域のために働くことで責任を果たしたい」と話した。被害者への謝罪は静岡第一テレビ記者が山本議員へ指摘するまで行われず、指摘後に初めて謝罪したという[8][9][10]。
田辺信宏静岡市長は8月6日の定例記者会見で山本市議の事故差し押さえ事件について問われ、「議員ご自身に責任を持って対処をしていただきたいと強く願う。逃げ隠れをしない、議員ご自身で適切に対処をしていただきたい」と答えた[11]。
同月には自民党静岡市清水支部が対応を協議。10日の党紀委員会で山本を「2年間の役職停止」とし、12日の総務会で正式に決定した。山本は今後について「支援者の負託に応えることで少しでも恩返しできれば」と答え議員辞職を否定した[12] 。市議会で所属する自民党静岡市議団は、山本に対して役職停止と厳重注意処分とした。役職停止期間は現在の市議任期が終わる2025年3月までとした。自民党清水支部の処分内容を踏まえた決定[13]。
9月1日に静岡市議会会派の創生静岡、共産党市議団、緑の党、街づくり研究会の4会派14名は、山本市議に対する辞職勧告決議案 を市議会に提出した。決議案は山本の対応について「現職議員の立場にありながら、裁判所の判決に従うこともなく強制執行を受け、マスコミに報道されるまで被害者への謝罪も行わなかった」「議会の品位を著しく傷つけ、市民の信頼を失墜させる行為。倫理的、道義的責任は極めて重い」とした。議会事務局によると、辞職勧告決議案の提出は政令市移行後初めて[14][15]。9月15日、静岡市議会において山本に対する辞職勧告決議案が自民党市議団を除く全会派の賛成多数により可決成立した。山本は改めて辞職を否定した。 議会事務局によると静岡市議会で辞職勧告決議が可決されたのは「確認できる記録の中では初めて」[16][17][18]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ a b 山本まさき 公式ウェブサイト
- ↑ 静岡市議 会議員補欠選挙 (2019年04月07日投票)
- ↑ “静岡市議会議員補欠選挙(補欠選挙) - 2019年04月07日投 票 | 静岡県静岡市” (日本語). 選挙ドットコム. 2022年3月27日確認。
- ↑ “静岡市議会議員選挙 - 清水区選挙区候補者一覧 - 2021年03月28日投票 | 静岡県静岡市” (日本語). 選挙ドットコム. 2022年3月27日確認。
- ↑ 静岡市HP令和3年3月28日執行 静岡市議会議員選挙 投開票速報
- ↑ 讀賣新聞 2021年8月12日配信 交通事故起こした市議、一度も出廷せず賠償にも 応じず…役職停止処分へ
- ↑ NHK 2021年8月12日 議員報酬差押えの市議 自民党が処分“2年間の役職停止”に
- ↑ Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 2021年7月26日配信 【独自】静岡市議が交通事故の賠償金と裁判を“無視” 議員報酬差し押 さえ
- ↑ NHK 2021年7月31日 静岡市議 交通事故の 賠償金支払わず 議員報酬差し押さえ
- ↑ 日テレ24 2021年7月26日配信 【独自】静岡市議が交通事故の賠償金と裁判を“無視”議員報酬差し押さえ
- ↑ 静岡市 2021年8月6日 静岡市長定例記者会見
- ↑ テレビ静岡 2021.8.10 事故起こした静岡市議 被害者への賠償命令無視 議員報酬差し押さえの事態
- ↑ 静岡新聞 2021.8.17 報酬差し押さえ市議に役職停止 自民党静岡市議団
- ↑ 静岡新聞 2021.9.2 辞職勧告決議案を静岡市議会4会派 報酬差し押さえで提出
- ↑ 第一テレビ 2021.9.2 山本昌輝議員に対する辞職勧告決議案を提出
- ↑ 静岡新聞 2021.9.15 辞職勧告案を可決 静岡市議会 議員報酬差し押さえの山本市議に対し
- ↑ 第一テレビ 2021.9.15 裁判“無視”で報酬差し押さえの静岡市議に辞職勧告決議 自民のぞく全会派が賛成
- ↑ テレビ静岡 2021.9.15 追突事故の賠償命令に従わなかった市議 辞職勧告決議 静岡市議会