山吹

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山吹(やまぶき、英:kerria)とは、花の種類で、バラ科ヤマブキ属の落葉低木である。山吹の由来は主に山の中に自生し、フキに似て枝が風に揺れている様子を意味する山振りが語源。英語のKerriaの由来はイギリスの植物学者「Kerrさん」の名前が語源。低山の山地に生え、庭などにも植える。背丈は約1.5mである。一重と八重の2種類があり、小枝の先に、やや寄りの黄色が咲く。一重は多く山野に自生し、庭園には八重が植えられることが多い。ただし、一重の花びらはみがちょっとでも抜けているので、真っ黄色に近く、シンプルに明るい黄色とも表現する場合がある(もし「明るい黄色」と書くと、定義的には「黄色に全く赤みがかっていない色」を示すので、一般に「レモン色っぽい黄色」かと誤解され、妥当性を欠くものとなるか?一重の山吹の花はこんな感じ?、曇りの日に撮影すると赤みが抜けた色、菜の花色みたいな色=レモン色っぽく見える山吹?、八重の山吹の花はこんな感じだと思う)。八重の山吹は、一重に比べて少し赤みが強く、オレンジ寄りで、オレンジと黄色の中間の色相、つまり「黄橙色の花」である。一重の山吹の色は、八重の山吹の色に比べて明るい黄色寄りに見える。全体的に、実際の山吹の花の色は、見え方や演出の仕方が異なる場合があり、広義には、古くは黄色全般を指す言葉とみなされた。咲く期間は4月中頃と9月下旬である。一重の場合は実がなるが、八重の場合は雌しべが退化して花弁になっているため、実がならない。古くから、日本黄色を代表する花であった。

英語名では、他に、japanese roseと書かれることもあるが、もしjapanese roseと書くと、紅色やピンク色の花を意味する「薔薇」と混同しがちなので、山吹に限定してほしい場合は「kerria」と書く。

色については、山吹色を参照。山吹色とは、オレンジっぽい黄色のことである。大判・小判の黄金色をこれにたとえる。山吹色は植物の山吹に由来する色であるが、もし、ふりがなで「やまぶきいろ」と書くと、誤って「やまぶ黄色」と理解されることがあり、混乱してしまう。花言葉は「気品」「崇高」「待ち兼ねる」「金運」を意味する。

バリエーションには、ヤマブキソウキンバイソウがあるが、咲く期間は山吹とは異なる。

前に述べたように、「明るい黄色」と聞くと、レモン色っぽい黄色かと誤解され、「えっ?なんで?」と思うところがあり、この色も、この色も、この色も、言ってみればそうなってしまい、一つの色名を意味するのに疑問・反語が掛かっているように見える。

一重の山吹の花
八重の山吹の花。八重は、一重の山吹の花よりは赤みを持った黄色(黄橙色)をしている。

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