小平物語
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概要[編集]
著者・成立年代[編集]
著者は小平向右門。成立年代は不明だが、終章の末尾に貞享3年(1686年)とあるため、この年が成立年代の可能性が高い。
別称は『信州諏訪小平物語』(しんしゅうすわこだいらものがたり)。
内容[編集]
36章と系図の1章。小平向右門という者が、父祖の言を筆録したものとされ、天文から天正に至る年間の甲信地方の戦乱の中で生き延びる小平氏一族の記録とされる。
系図によると、望月信永は武田信玄の信濃平定に抵抗して天文年間に滅ぼされた。その3男の道三は諏訪頼茂(諏訪頼重か?)に仕えた武勇の誉れ高い侍大将だったとされ、その子の信諸は武田信玄に仕えて、元亀2年(1571年)に高天神城の戦いで初陣を迎えたとされる。
この著では信玄は「公」と敬称を付けられ、『甲陽軍鑑』と重複するような箇所も多い。