宝蔵寺(ほうぞうじ)とは、奈良県吉野郡東吉野村木津に存在する曹洞宗の寺院である。
丹生川上神社中社から高見川をおよそ9キロ遡った木津地区にある寺で、創建年代は不明である。元々、高野山不動院の出張所であったが、江戸時代前期の慶安年間(1648年から1652年)に、京都府宇治市の興聖寺中興の万安が一時的にこの寺院に留まった際に、現在の宗派に改めたのだという。
寺宝に鎌倉時代に書写されたと言われる大般若波羅密多経600巻が、奈良県の文化財に指定されている。さらに寺の門前には樹齢300年以上といわれるシダレザクラがある。