宝くじ

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宝くじ(たからくじ)は、日本において当せん金付証票法に基づき発行される富くじである。

概要[編集]

日本では、1945年7月に発売の日本勧業銀行が販売受託した「勝札」が起源。戦後に日本勧業銀行や第一銀行合併後の第一勧業銀行受託の宝くじとなり、前述2銀行の系譜を引くみずほ銀行が販売している。
「サマージャンボ宝くじ」や「年末ジャンボ宝くじ」が有名である。20歳以上でみずほ銀行に普通預金口座を持っていれば、「宝くじラッキーライン」に申し込むことにより、インターネット・携帯電話・電話を利用して宝くじを購入できる。みずほ銀行のインターネットバンキングサービスであるみずほダイレクトに申し込むと、自動的に宝くじラッキーラインの会員になる。ただし、この場合、電話による購入はできない(電話ではスクラッチくじの購入も可能である。この場合、くじの原券が郵送される)。詳細はみずほ銀行公式サイトの宝くじラッキーライン参照

ギャンブルの一種と考えられているが、他のギャンブルのように悪く言われることが少なく幅広い層に親しまれている。スーパーマーケットやみずほ銀行の支店など身近なところに売り場がある。よりギャンブル色の強いナンバーズやミニロト・ロト6・ロト7などの数字選択式の宝くじも販売されている。

当せん金付証票の当せん金品の金額又は価格の総額は、その発売総額の5割に相当する額に加算金を加えた額を超えてはならないとされている。加算金とは、例えばロト6におけるキャリーオーバーにあたるものであるから、ほとんどの宝くじの払い戻し率(控除率)は50%以下と考えて良い。なお、2008(平成20)年度の控除率は、宝くじ45.7%、公営競技地方競馬競艇競輪オートレース)74.8%、サッカーくじ49.6%である[1]。但し、公営競技の払戻金などは一時所得であり課税対象であるのに対して、宝くじ(およびサッカーくじ)の当せん金については、払戻金が販売総額の50%であるため先に税金分が天引きされているとみなして所得税住民税が免除されている(非課税)[2]。そのため、公営競技の実質的な還元率は58.5%になる。また逆に、宝くじの還元率の低さを承知の上で「当たればラッキー・外れても地域還元」という、くじ購入者も多い。ヤクザの野球賭博でも90%前後、江戸時代の博打でも75%前後の設定であり、海外のカジノなどと比較しても、日本の宝くじは他に類を見ないほど割に合わない賭博と言える。海外の宝くじは日本より払い戻し率が高いが、日本において海外の宝くじを販売し利益を得る事は違法である。

日本の宝くじは海外に比べて当選金額が少なかったが、90年代以降は当選金額が上がり6億円や10億円などが設定されている。

2022年3月1日から同月31日まで、インターネット専用宝くじ第2弾の「クイックワン」を発売。第1回は1口300円、第2回は1口200円、第3回は1口100円で販売される[3]

宝くじの種類[編集]

ジャンボ宝くじ系

以前より当たりの本数が増えているので買えば買うほど当たる確率が高い。1枚300円
  • サマージャンボ宝くじ 「1等前後賞合わせて7億円」
  • サマージャンボミニ「1等前後賞合わせて5000万円」

ナンバーズ・ロトくじ系

数字を自分で選ぶのでギャンブル色が強い。
当たるパターンがあるとされ、適当に選ぶと天文学的な確率となり当たらないとされている。1口200円
  • 3桁 ナンバーズ3「1等10万円」
  • 4桁 ナンバーズ4「1等100万円」
  • 8ライン ビンゴファイブ 「1等555万円」
  • 5桁 ミニロト「1等1000万円」
  • 6桁 ロト6「1等6億円」
  • 7桁 ロト7「1等10億円」

格安宝くじ

  • 東京都宝くじ 「1等前後賞合わせて2000万円」1枚100円
  • 着せ替えクーちゃん「1等1万円」1枚100円

連番とバラ[編集]

ジャンボの連番もバラも10枚ごとに1袋に入って販売されている。

ほとんど知られていないが、バラの10枚はランダムにバラバラに入っているわけではなく、ある規則的な間隔で10枚が選択されている。

参考までに、あるバラのサンプル10枚の番号とその間隔を見てみよう。

バラ番号  (カッコ内は間隔)

108706 (2971)

111677 (12871)

124548 (12871)

137419 (2971)

140390 (12871)

153261 (12871)

166132 (12971)

179103 (3871)

182974 (12871)

195845

このように、バラの間隔は主に2971や12871などが多く、とても規則的にバラになっている。

もしお手元にバラが10枚があれば各番号の間隔を計算してみるとよい。 

とても規則的な間隔であることが分かるはずである。

また、これ以外にも規則的なものが存在する。

下1ケタは0~9までの数字が一通り全部あるのは広く知られているが、サンプルでは上2ケタ目と、上3ケタ目も同じく0~9が一通り全部あることに注目。 

さらに、下3ケタ目については、0だけが無く1~9まで全部あるし、下2ケタ目については、2、5、8以外は揃っている。

このように、各ケタごとに0~9までを何とかバラけて揃えようとしているのが想像できる。

これはこのサンプルに限ったことかもしれないが、他のサンプルも同じような結果がでると思われる。

バラをセットで10枚購入しても、確率はかなり低くなるが1等前後賞が当たることもあるかもしれないと思うかもしれないが、バラ10枚中に連続した番号が入っている確率はゼロになるので、1等+前後賞が当たる確率もゼロになるはずである。

またその逆もありで、例えば1等が当たった場合は前後賞が当たる確率もゼロになるはずである。

1等前後賞が当たる可能性がある連番と、1等前後賞が当たる可能性が全く無いバラのどちらを買うか、悩む必要はない。

脚注[編集]

外部リンク[編集]