学士(生産技術)

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学士(生産技術)は、職業能力開発総合大学校修了者に与えられる学位である。

概要[編集]

職業能力開発総合大学校は厚生労働省管轄の省庁大学校であり、修業年限4年の総合課程の修了者は大学改革支援・学位授与機構より、大学卒業者と同等の学位(学士 生産技術)が授与される変わった大学である。
4年制の省庁大学校は、文部科学省の管轄の一条校の大学とは違い、管轄する省庁が違う為、大学の課程を修めた卒業証書は授与されず、代わりに学位と共に大学校の修了証書が授与される。

学位である学士は、企業、公務員の就職の際には応募条件である大卒と同等で、新卒就活も可能なため、そこまで気にしなくてよい。また、大学院修士課程への入学資格も、大学学部、専修学校高度専門士課程や学士号取得可能な短大高専専攻科の卒業修了者と対等である。

この学位は、職業能力開発総合大学校の前々身の職業訓練大学校の総合課程が1991年以降の入学者に対し、大学改革支援・学位授与機構より大学学部相当の課程と認められた際に新設されたもので、同年の学位規定改正前の対応する称号はない。

注意事項[編集]

「学士 (生産技術)」の学位が授与される学校は、職業能力開発総合大学校のみで、全国10ヶ所にある職業能力開発大学校や全国12ヶ所にある職業能力開発短期大学校では、学位取得や称号授与はできないので注意。
なお、全国16ヶ所にある公立の職業能力開発短期大学校から、修了後に同じ「構造改革特区」内の大学3年次に編入可能にする法案が2022年5月に成立し、大学卒業証書取得の道が一歩前進した。

その他[編集]

職業能力開発総合大学校には、修業年限2年の長期教育課程(職業能力開発研究学域)もあり、こちらは修了後に「修士 (生産技術)」の学位を取得可能な課程として2018年度に大学改革支援・学位授与機構から認定された。