多賀谷七代記
ナビゲーションに移動
検索に移動
多賀谷七代記(たがやしちだいき)とは、戦国時代の史料である。
概要[編集]
著者・成立年代[編集]
奥書に「宝永4年(1707年)に秋田の佐竹氏に仕えていた多賀谷左兵衛尉経忠という多賀谷氏の末裔が下妻に来て、円福寺で先祖の供養をした際に書き集めたもの」とされている。つまり、成立は宝永4年、著者は多賀谷経忠ということになる。
別称は『多賀谷旧記』(たがやきゅうき)。
内容[編集]
常陸国下妻城主・多賀谷氏についてまとめた家記で、全1巻。多賀谷氏家から多賀谷重経までをまとめている。なお、『円福寺記録』や『小田軍記』に似ている記述が見られるため、この著作は恐らく多賀谷がそれらを参考にして書いたものではないかと思われる。
平安時代末期の保元の乱、平治の乱などで活躍した金子家政という多賀谷氏の先祖から話は始まり、永享の乱の時の多賀谷氏家から本格的に話が始まる。戦国時代における多賀谷氏の話に重点が置かれており、後北条氏との争いが描かれている。多賀谷重経に関する話は特に多く書かれているが、先祖について書いている割には、重経の謀殺やだまし討ちなども正直に書いているところがある。