土井ヶ浜遺跡

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土井ヶ浜遺跡(どいがはまいせき)とは、山口県下関市豊北町神田上土井ヶ浜に存在する弥生時代前期から中期にかけての集団墓地である。これまでに約300体の人骨が発見されている。昭和28年(1953年)の第1次から平成12年(2000年)の第19次まで調査が実施されているが、昭和28年に出土した「鵜を抱く女」は鳥の骨と女性の人骨が一緒に出土したことで有名である。なおこれにより、弥生時代に鳥は天上の世界と人が住む地上を結ぶ特別な生き物と考えられていたとされ、女性については祭りや儀式に携わる巫女など特殊な人物と解釈されている。

なお「鵜を抱く女」の他にも多数の鏃が身体に射込まれた状態で葬られた人骨や、貝製の腕輪や指輪を着けた人骨などが出土しており、人骨の分析から渡来系の集団と見られ、当時の社会や日本人の起源を探る上で重要な手掛かりであるとされている。

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