国後探訪記
ナビゲーションに移動
検索に移動
国後探訪記(くなしりたんぼうき)は、太平洋戦争終戦直後の1945年に大蝦夷書房から刊行されたとされる書籍。発見者のクールトレイン777によれば千島列島の国後島に関する紀行文であるとされるが、ネット上ではその存在が疑問視されている。
設定の説明[編集]
千島列島の国後島は我が国固有の領土であるが、終戦直後にソビエト連邦に不法占拠された。この時期の1945年に大蝦夷書房によって本書籍が刊行される。国後島の伝説や名所・施設等が書き記され、不法占拠直前の地図も掲載されていた。北海道に本社を構えていた大蝦夷書房は零細出版社であり、終戦後の混乱の中で財産を没収されたり社屋を焼失したりする不運に見舞われていた。いったんは社屋を再建したものの、営業休止に追い込まれてしまう。『国後探訪記』を含む何冊もの書籍の原本が失われ、これらは絶版となった。社屋の再建費用の借金を返済できず、大蝦夷書房は1947年9月6日に破産している。
存在[編集]
『国後探訪記』は我が国の国立国会図書館はもろちん、北海道立図書館、北海道大学附属図書館などにも所蔵されていない。ネット上ではウィキペディア日本語版における削除依頼の場のみでその存在が確認でき、現物を閲覧したことがあるのはクールトレイン777ただひとりである。このためネット上ではその存在が疑問視されており、以下のような指摘がなされている。
- 当文献に関する言及
- 「全部嘘ですよね」(Hisagi)
- 「書籍自体はもちろん著者と出版社さえも実在したことが確認できておらず」(Hisagi)
- 「実在したとしても特筆性はないものでしょう」(さえぼー)
- 「もし実在の書籍であったとしても無名の著者による物」(KAMUI)
- 「架空の書籍」(DFT B3LYP)
- 「大変お気の毒」(妖精書士)
大蝦夷書房について[編集]
破産した日付がわかるなら監督官庁にも記録が残るはずであるが、それに関する言及がない。また、当時勤めていた職員やその家族、近所の住人の証言もあるはずであるが、不明である。
設定上の参考文献[編集]
- 糸見畠繁樹『国後探訪記』大蝦夷書房、1945年