固定式ポイント (Nゲージ)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

固定式ポイント鉄道模型の固定式レイアウトに使用する分岐器である。本稿では日本のNゲージの製品について述べる。

概要[編集]

関水金属が日本で初めてNゲージの製品を世に出したとき、線路アメリカ合衆国アトラスの製品を取り扱った。分岐器もアトラスの製品であった。その後、トミックスが道床付きの線路を製品化してその取り扱いの簡便さから市場を席巻すると、関水金属もユニトラックを製品化した。関水金属は20世紀後半まで固定式ポイントを扱ったが、売り上げが落ちた上に一部の車両とポイントマシンとが干渉するようになり、絶版した。この製品は以後、中古市場と一部の寂れた模型店でしか手に入らず、ユーザーは苦労している。固定式ポイントの長所は通電不良がないことで、完全選択式はギャップが多いため通電不良が発生しやすく、固定式レイアウトには向かないが、ギャップ両側を銅線で結めば解決できる。

分岐器[編集]

非選択式
以前、関水金属アトラスの製品を輸入し、販売していた固定式ポイント (Nゲージ)が該当する。クロッシング部を除いて絶縁されておらずトングレールの開通方向に関わらず電流が流れる。このため、トングレールの開通されていない方向の車両が動き出すため、絶縁とスイッチが必要である。
部分選択式
(1).以前、TOMIXが生産していた分岐器である。関水金属の旧来の分岐器も該当する。片方にのみ絶縁が入っており、分岐器がスイッチの役割を果たす。
(2).シノハラが発売していた分岐器である。クロッシング部も絶縁されておらず、絶縁しないとショートする。
完全選択式
現在の関水金属のユニトラックTOMIXの現行ファイントラックがそうである。両側に絶縁が入っており、トングレール未開通方向のレールには一切電流が流れない。スプリングポイントとしても使える。

特徴[編集]

道床がないため、内部で絶縁することができないから構造は簡単にせざるを得ない。このため、絶縁は外部のスイッチで行う必要がある。列車の運転には手間がかかるが、それを好む層も多い。また、手動式で販売されており、電動化は別パーツを取り付けることが、電動ポイント基調の道床付きのポイントと異なることである。長所として、内部に絶縁、接点が少ないことから電気的なトラブルがほとんどないことである。

TOMIX[編集]

TOMIX分岐器は通電不良、転換不良が多いが、絶縁部を短絡する改造を行うことで固定式ポイントとして使うことができる。

関連項目[編集]