千本城 (下野国)
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千本城(せんぼんじょう)とは、栃木県芳賀郡茂木町町田にかつて存在した日本の城である。
概要[編集]
千本集落の北側、烏山町方面へ出る県道の東側にあった城で、地元では通称「城山」と呼ばれている。標高240メートルの山頂に存在した山城で、天然の要害であった。
『千本家由来記』によると、築城したのは建久6年(1195年)で、築城者は那須与一の兄である千本為隆(須藤為隆)であるという。室町時代後期の明応元年(1492年)、為隆の末裔である千本資持が九石にあった曹洞宗長安寺を東側山麓の町田に移して、先祖以来の墓石を整えたとされている。
この城は山頂部や山の背を巧みに改造して曲輪を直線的に結ぶことで、防御力を強くするなどかなりの堅城だったことが伺えると同時に典型的な山城として重要視され、昭和45年(1970年)2月に栃木県の史跡に指定された。