冲永嘉計

冲永 嘉計（おきなが よしかず、1943年 - ）は、日本の学校法人の理事長。

概要

冲永荘兵衛の息子、冲永荘一の弟。

1986年、学校法人帝京学園の理事長に就任。

脱税事件

2002年11月6日に脱税容疑で逮捕される。

2000年までの4年間に帝京大学医学部の受験生の親から寄付金を受け取っており、このうちの3億1000万円を私的に流用して税務申告せず、所得税を1億4000万円脱税していた。2002年3月までの7年間に計140億円の寄付金を受け取り、このうちの約65億円を所得隠ししていた。

当初は帝京大学が入学者選抜において寄付金を授受していた件では、冲永嘉計は学校法人帝京大学とは別の学校法人の理事長であるため無関係であると報告されていた。帝京大学医学部に裏口入学するための寄付金を、一旦は別の法人に支払って、そこから帝京大学に流れていた。

2002年の件の時に、1995年の入試でも税務申告していなかったことが明らかとなる。この年の医学部と法学部と経済学部の入試の合格発表前に6人から4億6000万円の寄付金を受け取っていたものの、そのうちの約3億円を自分の取り分にして税務申告していなかった。この件では時効のため刑事告発されなかった。