冒頭解散
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冒頭解散(ぼうとうかいさん)とは、日本の国会会期の冒頭で衆議院を解散することである。
日本国憲法下では昭和41年(1966年)12月の第1次佐藤栄作内閣の黒い霧解散、昭和61年(1986年)6月の第2次中曽根康弘内閣の寝たふり解散、平成8年(1996年)9月の第1次橋本竜太郎内閣の小選挙区解散、平成29年(2017年)9月の第3次安倍第3次改造内閣の国難突破解散などの4例がある。
衆議院議員には4年間の議員任期があるが、衆議院解散により任期が満了になる前に議員の地位を失うことになる。憲法7条は解散を天皇の国事行為と定めているが、実質的には内閣による内閣の助言と承認により、解散時期を決める権限がある。そのため、内閣総理大臣の専権事項とされ、解散は「伝家の宝刀」などとも言われている。
さらに憲法69条に基づく内閣不信任決議案可決、または信任決議案否決を受け、内閣が解散か総辞職を選ぶと定められており、解散を選んだ場合には衆議院選挙を解散の日から40日以内に実施する必要がある。