児玉真美 (フリーライター)

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児玉 真美(こだま まみ、1956年 - )は、翻訳家、フリーライター。一般社団法人日本ケアラー連盟理事[1]

広島県生まれ。1979年、京都大学文学部卒業。中学、高校で英語[2]を教えた後、1984年よりアメリカに留学。1985年、カンザス大学教育学部英語教育マスターコース終了[3]呉女子短期大学非常勤講師、のち呉大学非常勤講師[3]として英語を教える傍ら、児童文学の翻訳を手掛ける[4]。のちフリーライターとして福祉や生命倫理に関する情報を発信する[5]。長女に重症心身障害がある[2]

2006年から月刊誌『介護保険情報』に「世界の介護と医療の情報を読む」を連載。2007年からブログ「Ashley事件から生命倫理を考える」、2008年から英語版ブログ「Mysteries and Questions Surrounding the AShley X case」を開始、2009年からウィルソン、ソブレイらの「What Sorts of People」ブログに参加[6]。2011年に『アシュリー事件』を刊行。のちブログ「海やアシュリーのいる風景」を開始[2]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『私は私らしい障害児の親でいい』 ぶどう社、1998年
  • 『海のいる風景――障害のある子と親の座標』 三輪書店、2002年
    • 新版『海のいる風景――重症心身障害のある子どもの親であるということ』 生活書院、2012年
  • 『アシュリー事件――メディカル・コントロールと新・優生思想の時代』 生活書院、2011年
  • 『死の自己決定権のゆくえ――尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』 大月書店、2013年
  • 『殺す親 殺させられる親――重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行』 生活書院、2019年
  • 『私たちはふつうに老いることができない――高齢化する障害者家族』 大月書店、2020年

共著[編集]

  • 『見捨てられる「いのち」を考える――京都ALS嘱託殺人と人工呼吸器トリアージから』 安藤泰至、島薗進編著、川口有美子、大谷いづみ共著、晶文社、2021年

訳書[編集]

  • 『アジアからの春風――アジア・太平洋地域の現代児童文学』 ユネスコ・アジア文化センター編、講談社、1995年
  • 『春待つ家族』 イブ・バンティング作、岩淵慶造絵、講談社(世界の子どもライブラリー)、1996年
  • 『いきもののいろえらび』 セイフ・エディーン・ロウタ作、こだままみ訳、講談社、1998年
  • 『おじいちゃんとボクたちの妖精』 キャロリン・J.ゴールド作、武田綾子絵、講談社(世界の子どもライブラリー)、1999年
  • 『天使の人形』 ジュリー・ブレッドソー作、北見隆画、偕成社、2001年
  • 『感覚統合とその実践』 Anita C.Bundy, Shelly J.Lane, Elizabeth A.Murray編著、岩永竜一郎ほか共訳、協同医書出版社、2006年
  • 『生命倫理学と障害学の対話――障害者を排除しない生命倫理へ』 アリシア・ウーレット著、安藤泰至共訳、生活書院、2014年

脚注[編集]

  1. 役員 日本ケアラー連盟
  2. a b c 『生命倫理学と障害学の対話――障害者を排除しない生命倫理へ』訳者紹介
  3. a b 日外アソシエーツ編『新訂 現代日本人名録2002 2.かな~せ』日外アソシエーツ、2002年、848頁
  4. 『私は私らしい障害児の親でいい』著者紹介
  5. 相模原障害者施設殺傷事件 第6回 児玉真美さんインタビュー NHK(2016年9月21日)
  6. 『アシュリー事件――メディカル・コントロールと新・優生思想の時代』著者略歴

参考文献[編集]

  • 中西敏夫編『児童文学者人名事典――日本人編・上巻(あ~さ行)――』出版文化研究会、1998年

外部リンク[編集]