乗車券
乗車券 (じょうしゃけん)とは、旅客輸送を行う鉄道、バスといった運輸事業者が発行する有価証券である。
概要[編集]
運輸事業者が定める約款に従った旅客輸送を行うことを約束した証書であり、領収書ではないため、無くしてはいけないものである。
乗車券に関する規約は鉄道営業法、旅客営業規則に記載している。
但し、昨今はワンマン運転で、降車時の現金収受が当たり前になったり、関西の交通系ICカード対応自動改札機で残額が10円あれば改札さ れる[注 1]など、有価証券の性格は失われつつある。
内航航路では、乗船券と呼ばれる。
種類[編集]
JRグループ6社の場合、片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券がある。急行券や寝台券は料金券であり、乗車券ではない。
材質・規格[編集]
あらかじめ印刷され、厚紙でできた硬券、自動券売機に設置され用紙[注 2]で印刷される半硬券、あらかじめ印刷され、出札窓口や車内でペンで記載されるようにした軟券がある。
国によってはコイン型(トークン型)の場合もあり、イスタンブルのメトロなどが該当する。
今後はQRコード乗車券が本格普及していく可能性がある。
有効期間[編集]
短距離のものは発行当日限り有効であるが、長距離になると有効期間が長くなる。有効期間が満了しても継続乗車船で目的地まで乗車できる。日付の変わる直前に当日限り有効な乗車券を購入して改札口を通り、そのまま日付の変わった駅でも下車できる。
国によっては、発行後ではなく「改札を通してから○時間」が有効期間となっている場合もある。
途中下車[編集]
短距離のものは前途無効となるが、長距離のものは途中下車の制限がなくなる。ただし最近のJRでは、大都市近郊区間の拡大により、長距離でも途中下車できないケースが多い。
連絡運輸[編集]
間に他社線を挟まない連絡運輸と、間に他社線を挟む通過連絡運輸がある。
不通区間の扱い[編集]
事故、災害時の取扱いは以下のとおりである。振り替え輸送、無賃送還がある。