並木幸久

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並木 幸久(なみき ゆきひさ、1973年9月4日 - )は、日本の実業家、投資家、価値経済工学・ウェルネス経済工学の研究者。九州大学グローバルイノベーションセンター客員教授[1]工学博士ソムリエアロマテラピーインストラクター・アドバイザー

来歴・人物[編集]

1973年生まれ。東京都杉並区出身。駿台学園高等学校卒業。その後、米国シリコンバレーへ留学[2]。California State University, East Bay(旧California State University, Hayward)で英語を学習し、City College of San Franciscoへ入学し、南カリフォルニア大学へ編入し、南カリフォルニア大学バイオメディカル工学部卒業、同大学院バイオメディカル工学科卒業。在学中、Alfred Mann Foundationに研究員として所属し、経済産業省中央研究所の独立行政法人産業技術総合研究所に研究者兼国際連携・産学連携コンサルタントとして招聘され所属。独立行政法人産業技術総合研究所在所中に株式会社国際総合知財ホールディングスを創業し、独立し、事業戦略アドバイザー兼投資家へ転身。企業内に新規事業を開発できる人材の育成、企業価値の開発及び企業のマネタイズ開発を専門とした教育事業に従事。

起業活動[編集]

山口大学医学部からスピンオフしたヘルスケア・ICT系ベンチャー企業(株式会社ブラケアジェネティク)の代表取締役社長に就任し、一般消費者向けの健康遺伝子検査キットの開発や健康AI(Wellness Artificial Intelligence)の研究開発を始める。NHKの「おはようちゅうごく」や「情報維新やまぐち」を始め、地方メディアで活動が報じられる。その後、山口県周南市で予防医療と健康複合サービスを提供する海風診療所から健康チョコレート事業をスピンアウトさたセディカル株式会社の創業を支援しCFO/CSOに就任し創業時ファイナンスを実施し、高品質カカオ豆やスーパーフードをエクアドルから輸入販売している株式会社パートナーズ・ジャパンYAMATEのM&Aを実施。

投資活動[編集]

2004年6月に株式会社国際総合知財ホールディングスを創業し、知的財産やベンチャー企業への投資を始める。2004年-2007年 に アメリカ国防高等研究計画局(DARPA) Asia Technology Information Program (ATIP)に所属し、日本国内の優れた研究や技術を調査・分析し、DARPAとの共同研究アレンジメント及び研究開発への投資を担当。2015年4月-2016年8月に駐日英国大使館・英国貿易投資総省(UKTI:UK Trade and Investment)対英投資部に入省し、対英投資の専門官として企業の英国進出を支援。2019年1月より中国最大規模の投資会社FOSUN International(復星国際)のシニア・アドバイザーとして日英米における戦略投資及びM&Aを顧問。

事業育成[編集]

2018年12月より東京大学音声病態分析学講座と連携しているPST株式会社の社外取締役に就任し、デジタルヘルス技術のアメリカ食品医薬品局(FDA)及び欧州医薬品庁(EMA)の医療機器認証取得並びに人工知能系を応用した病態分析技術開発に従事。 2019年6月よりフード・テック市場へ活動領域を広げ、関連企業のM&A、フード・テック・ファンドの組成に着手し、2022年4月1日にフードNFTコンソーシアムを発起し、幹事に就任し、世界初となるフードNFTを創出。2019年11月にはエンターテインメント市場へ活動を広げ日光江戸村等を運営する時代村のCSOに就任し、ヘルスケアツーリズムや次世代のエンターテインメントテクノロジーを考案して日本のエンターテイメントの国際化に着手。2021年より予防医療、バリューベース・ヘルスケア、保険市場へ活動領域を広げ、生命保険統計号や損害保険統計号を制作・出版している株式会社保険研究所のM&AとPMI(Post Management Integration)に参画し、CFO/CSOに就任し、事業のリストラクチャリングに着手。2023年4月より双日株式会社の新規事業開発部門からスピンアウトしたイービストレード株式会社並びにその子会社であるアスリートメッド株式会社及び株式会社イービス藻類産業研究所のCSOに就任し、金融事業、生体データ事業、スポーツテック事業、クライメートテック事業の育成に着手。

研究活動[編集]

2015年より国立大学法人九州大学グローバルイノベーションセンターの客員教授に就任し、価値経済工学と健康経済工学(ウェルネスエコノミクスエンジニアリング)の研究成果の体系化に着手し、2021年1月29日に開催された健康事業開発コンシェルジュ講座2020で人の生体情報を用いた人生体情報連動型マイクロインシュアランス系を発表。2019年9月より日本総合研究所 (財団法人)の招聘研究員ジェロントロジー研究協議会医療・健康クラスター主査として高齢化社会におけるセルフ・ケア・システムの社会実装研究を開始し、2020年3月11日に開催された第5回ジェロントロジー研究協議会において具体的な社会的事業として、「食を通じた地域づくり事業」を発表し、2020年7月11日より埼玉県神川町との連携により神川町住民を対象とした「食を通じた地域づくり事業」を開始し、2021年9月4日に第23回日本感性工学会大会で健康ナッジを用いたセルフケアシステムによる健康意識の開発実証研究(POC)成果を発表。

略歴[編集]

南カリフォルニア大学バイオメディカル電子工学部卒業、同大学大学院バイオメディカル工学科卒業、九州大学大学院工学府エネルギー量子工学専攻卒業。同大学院同学府同学専攻において、応用物理学研究グループ甲斐晶一教授(現:名誉教授)の下で生体情報を応用した予防医療[3]メンタルヘルス(うつ病の分析と予防)[4]に関わる物理的なアプローチを研究。

活動[編集]

講演等[編集]

論文・著書等[編集]

  1. 並木 幸久:お金になる「価値」とならない「価値」:THE 価値経済工学入門編、株式会社国際総合知財ホールディングス、(2022)
  2. 並木 幸久:遺伝子ヘルスケア ~食事編~、株式会社ブラケアジェネティクス、(2019)
  3. 並木 幸久、 三池 秀敏:女性の健康とライフスタイル‐ビジネス目線と学際的な視座から‐、(2019)
  4. 並木 幸久、チェン・ウェイン、丸 ゆかり、神山 祥子:医療、健康、ヘルスケア産業における日英米の環境比較~統計情報の比較による各国の優位性と障壁の分析~、文理シナジー、22(1),(2018)
  5. 並木 幸久、鈴木 保晶、館野 正幸、山口 則之、神山 祥子:バドガシュタイン鉱石の健康効果の分析と応用に関わる予備的研究その1~低放射線ホルミシスの健康増進への応用~、文理シナジー、22(1),(2018)
  6. 並木 幸久 , 中込 大介 , 中村 将大 [他]:特許権の失効に対する代替知的財産権の活用法(その1)著作権の活用による発明保護、文理シナジー 17(1), 29-33, 2013-04
  7. 並木 幸久 , 村上 綾那 , 永尾 達郎 [他]:自我状態間相関解析を用いたうつ病分析、文理シナジー 16(1), 15-22, 2012-04
  8. 土井 正裕 , 並木 幸久 , 設楽 佳世 [他] , 甲斐 昌一: 予防医療情報としての生体情報の評価法(第2報) : 身体総合評価指標を用いたメタボリックシンドロームのリスク評価、生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 = Transactions of the Japanese Society for Medical and Biological Engineering : BME 47(6), 477-483, 2009-12-10
  9. 土井 正裕 , 並木 幸久 , 設楽 佳世 [他] , 塚本 拓也 , 甲斐 昌一: 予防医療情報としての生体情報の評価法 : 生活習慣病への応用, 生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 46(3), 367-376, 2008-06-10
  10. 並木 幸久 , 土井 正裕 , 設楽 佳世 [他]: 健康状態と不健康状態の統計学的プロファイリング手法, 文理シナジー 12(1), 31-43, 2008-04
  11. 設楽 佳世 , 油井 明子 , 土井 正裕 , 並木 幸久 , 若原 卓 , 金久 博昭 , 川上 泰雄 , 福永 哲夫: 244. 光学3次元人体形状計測に基づく体表面積の推定式の作成(形態・体構成,第62回日本体力医学会大会), 体力科學 56(6), 700, 2007-12-01

脚注[編集]