上智大学短期大学部学長わいせつ事件

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上智大学短期大学部学長わいせつ事件(じょうちだいがくたんきだいがくぶがくちょうわいせつじけん)は、日本で起きた性犯罪

概要[編集]

事件の内容[編集]

2012年上智大学短期大学部学長である人物が、同年に自らが担当する授業に出席する女子学生に対して好意を持っていた。このことから2012年8月から9月にかけてこの女子学生に対して行為をほのめかすメールを送信するということをしていた。送っていたメールというのは約60通にもおよび、中には深夜や未明に送られていたというものもあった。このようなメールを送るという行為はセクシャルハラスメントであると認定された[1]学校法人上智学院は、メールの具体的な内容というのは女子学生のプライバシー保護を理由として明らかにしていないが、おおまかには女子学生の名前を呼び捨てにしていたり、通常の連絡とは言えないような内容であったとのこと。送られたうちの約20通が深夜未明に送られたというものであった[2]

事件から[編集]

この事件は2013年2月に女子学生が学校法人上智学院のハラスメント対策委員会に申し立てたことで発覚していた。このことに対して学長であった人物は自らの行っていた行為を認めて、本人はこの行為をあくまで教員学生という関係の中で連絡をしたつもりであったのだが、これはセクシャルハラスメントと言われても仕方が無いとした。この学長であった人物はこのセクシャルハラスメントから学長を2013年3月27日で解任となり、翌3月28日に新たな学長が就任した。学校法人上智学院ではセクシャルハラスメントを起こした学長を任命した責任を取って、理事長ならびに理事の5人の役員報酬を2ヶ月間50%減額することとした。学校法人上智学院は全ての関係者の方々に甚大な迷惑と不快感を与えたことをお詫び申し上げて、二度とこのような事態を起こさないように教職員のモラル向上と再発防止に努めて参るとした[2]

この事件が発生してからしばらくの期間は、上智大学短期大学部のウェブサイトは、1枚の画像を表示させるのみの状態となっていた。この表示されている画像というのは普段のウェブサイトのトップにお詫びの文章を掲載したものを1枚の画像にして表示しているというものであった。一見普段と変わらないものの、ウェブサイトの内部リンクをクリックしてもその情報は表示されないようになっていた。なおこの時点での上智大学のウェブサイトは通常通りにテキストで表示されるという形式であった。担当者によるとこの時期は年度の変わり目であるため、差し替えなければならないコンテンツが多数存在していたためにこのようにしていた。一旦内部リンクへのアクセスを全てシャットアウトして、この期間に中身を差し替えてから再び掲載するという計画にしていた。このようなことをしていたことで情報隠蔽なのではないかという批判は担当者の耳にも届いており、これに対しては担当者はこのような意図ではなかったと述べる[3]

学校法人上智学院はこの上智大学短期大学部の学長であった人物を解雇することにして、学長であった人物は2013年5月23日付で退職となった。そして学校法人上智学園は教育機関でこのような不祥事が発生したことに対して遺憾の意を述べて、教職員のモラル向上と再発防止に努めるとした[4]

脚注[編集]