レギオン

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My name is Legion: for we are many.[1]


レギオン(英:Legion)とは、聖書中に出てくる堕天使(の集団)のこと。語源はラテン語で軍団を意味する( Legiō )から。

イエスから「なんという名前か」と問われたとき「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と、ゲラサ人に取り付いていた悪霊たちの中の首領格のものが代表して答えている。配下に多数の悪霊たちがいたために、そのように名乗っていたようである。

特徴[編集]

墓場に住んでいたゲラサ人に集団で取り付いていた。このゲラサ人は数千もの悪霊に取り付かれた結果、鎖で繋がれても鎖を引きちぎり、足かせを砕いてしまうという怪力を出した[2]

悪霊とは堕落した天使たちのことである。当然のことながら、このゲラサ人に取り付いていた悪霊たちはイエス・キリストの子であることを知っていた。

堕落した天使である故に神の子イエスの権威に逆らうことはできなかった。ゲラサ人の体を乗っ取った状態で走り寄ってイエスを拝していることは注目するべきである。

神が豚を清める以前であった。そのため悪霊たちには、汚れた動物であった豚に取り付くことが許されていたようである。取り付いていた悪霊たちがゲラサ人から離れて豚に取り付くことをイエスは妨げることをしなかった。

疑問点[編集]

悪霊とは堕天使であり、死者の霊ではない。では何故、墓場に住んでいた人が悪霊に取り付かれたのか?
人が死ねば墓に葬られる。悪霊に取り付かれた人が死んでも墓に葬られる。人が死ねば、取り付いていた悪霊たちの中には、死体からすぐに離れるものもいるだろう。しかし、中には死体と一緒に墓場に運ばれるものもいるはずである。従って、墓場には普通の場所よりも多くの堕天使がいるのである。短絡的な考え方をして「悪霊は死者の霊ではないから墓場にはいない」などと教えるような人は牧師には不向きである。
何故このゲラサ人は墓場に住んでいたのか?
愛する人が死んで墓に葬られ、そこから離れたくなかったのであろう。
悪霊が単にゲラサ人に取り付いていたというよりも、悪霊がゲラサ人の体を乗っ取っていた状態であった。悪霊に取り付かれたゲラサ人は墓場の周辺で暴れた程度である。どうして悪霊たちはゲラサ人の体を使ってもっと盛大に悪いことをしなかったのか?
悪霊の行動には制限が掛けられている。罪を犯すように人を唆すことは悪霊には許されている。人の体を乗っ取った状態であれば、死なない程度の自傷行為や、少々の暴力、嘘を言って人を騙すこと、子供のイタズラ程度の悪事を働くことくらいしか行わないようである。悪霊には、人が罪を犯すように唆すことや、人に直接少々の危害を加えることは許されているが、その行動には制限が掛けられてもいる。それに対して、悪霊に唆された人が犯す罪には(悪霊の場合と同じような)制限が掛けられているわけではない。
ドキュメンタリー番組に登場した多重人格の少女(時々、人格交代を起し、体を交代人格に乗っ取られた状態になる)は、プラットホームで「お母さんを突き落とせ」という声(幻聴)を聞いたそうである。交代人格が出てきて突き落とせば簡単なはずだが、それはしなかったのである。
悪霊は、罪を犯すように人を唆すが、罪を犯すことを人に強要するわけではない。罪を犯すことを人に強要するのは悪霊ではなく(悪霊に唆された)人なのである。偶像礼拝を強要されたことはあるだろうか?偶像礼拝を強要したのは悪霊だっただろうか?

特殊な疑問[編集]

どうして悪霊たちはゲラサ人を教祖とする新興宗教を起こさなかったのか?
新興宗教を起こして人を惑わすような性質を持った悪霊が、新興宗教の教祖となる素質を持った人に取り付き、尚且つ、そのような新興宗教が広まりやすい環境であれば、そのようになった可能性はある。
更に、新興宗教が起こって多くの人が惑わされるようになったのは最近のことである。悪霊たちも2千年前の段階では「新興宗教を興せば効率良く人を惑すことができる」ということが分かっていなかったと思われる。

数学的な疑問[編集]

増える人口と増えない悪霊
人は子を産み増えるが、悪霊は子を産んで増えるわけではない。悪霊たちの総数は分からないが、今の人口よりも多いと思われる。天地創造直後には、多くの悪霊たちが少ない人間たちを惑わしていたことになる。しかし、時代が進み人口が増えれば、悪霊たちは人々を惑わす仕事を分担して行わなければならなくなる。人は寿命が来れば死ぬが、悪霊たちは死なずに経験を積むことができるので、人口増加に合わせて、悪事を分担して弱まる以上にズル賢くなり、効率よく人々を惑わすようになるはずである。
人口が激減したとき
大洪水直後には多数の悪霊たちが、数少ない人たちを惑わすことができたはずである。しかし、創世記9章を除けば殆ど惑わされていない。洪水直後にはノアが人類を治めていたので人々は惑わされずに済んだのだろう。ノアが年老いてニムロデが権力者になると、人は神に刃向かうようになる。そのとき言葉の分裂が起こる。多数の言語が発生したことで、悪霊たちは思うように人を惑わすことができなくなり(言語を学習しなければ惑わすことが困難となり)、少ない人口と多数の悪霊のバランスが妥当なものとなったのであろう。
患難時代以降
患難時代には人口が激減する。患難時代を生き延びた少ない人類は、少人数で経験豊富な多数の悪霊と対峙しなければならない。しかし、キリストが再臨するとサタンが縛られるので、人は惑わされなくなる。
ゲラサ人の怪力
取り付いた人に怪力を出させるのが得意な悪霊が取り付いた場合、取り付かれた人は怪力を出す場合がある。取り付いている悪霊の数が多ければ、その中に怪力を出す悪霊がいる可能性も高くなる。
現在では、悪霊に取り付かれたゲラサ人のような人は精神病院に入れられる。無神論者である精神科医は「神はいない。患者に怪力を出させる悪霊もいない」と信じたいのである。
精神科医が「患者には悪霊が取り付いている。悪霊を追い出す他ない」と考えたり、悪霊追い出しに伴いクリスチャンになったり、そこから「神はいる。悪霊もいる」という考え方が広まることは悪霊に取って不利益である。
だから悪霊たちは、怪力を出したりせずに分裂した精神の断片を演じ続けようとするのである。それでも時々怪力や異常な知識を見せる場合がある。

その他[編集]

悪霊とは堕天使のことである。

堕天使たちでさえ、イエスの前ではイエスに服従する。しかし、人の中にはイエスに逆らった者たちがいた。

悪霊に取り付かれた人の自傷行為に関しては「統一教会信者の幻聴」に詳しく書いてあります。

脚注[編集]

  1. マルコによる福音書(King_James)5章9節”. Wikisource (2019年6月27日). 2019年12月22日確認。
  2. マルコによる福音書(口語訳)5章3節から4節”. ウィキソース (2019年10月18日). 2019年12月22日確認。

関連項目[編集]