ピーマン
ピーマン(英: bell pepper、フランス語: piment、学名: Capsicum annuum L. var. angulosum Mill.)とは、学名(Capsicum annuum L.)としてはトウガラシと同一種であり、(var. angulosum Mill.)がついているので変種ということになる。パプリカも同一種なので、パプリカはカラーピーマンであって「品種の違い」だということになる。まぁ、セントバーナードとチワワが同一種のイヌであって品種(犬種)の違いだと謂われても「なんだかなぁ」という感じはしないでもない。シシトウは“var. grossum”で、万願寺唐辛子は普通に唐辛子で品種としては登録品種名としては「京都万願寺1号」。
概要[編集]
トウガラシの違いは香辛料として用いられるか、野菜として料理に用いられるために作出された品種であるかである。夏野菜のひとつとされる。そうするとハバネロとかジョロキアとかが近所に植えられていたらどうなるかという話にはなる。いちおう「シシトウはストレスに弱いものだから、たまに“当たり”が出る」という話なので、バイオテロ的なことを考える奴がいないことを祈ろう。トマトは同じナス科のダツラ(チョウセンアサガオ)に接いで中毒した例がある。
人間生活との関わり・利用[編集]
同じナス科であるナスと同じく油脂との相性がよい。鶏皮と炒めるなどもよい。またナスと同様に味噌炒にもできる。
かつて「子供の好きなもの」として「巨人・大鵬・玉子焼き」という言葉があったが、のちに「子供の好きなもの」として「江川・ピーマン・北の湖」と云われたことがあって、人参(セリ科)と同様嫌われた。おそらく原因は臭いだろう。近年ではパプリカはさほど嫌われず、セロリやカーリーパセリイタリアンパセリはセリ科だが、同じ科であるイタリアンパセリはさほど嫌われない。流通が発達したり蛋白源が魚から畜肉に変化するなどした嗜好の変化も影響しているのかもしれない。
流行[編集]
1980年代後半、主として北海道でピーマン族という呼称が小学生の間で流行する。また同時期『ピーマン白書』という学園ドラマがフジテレビ系列で放映され話題となる。「中身がないこと」の象徴としてピーマンがもてはやされた時代だった。