ハリセンボン

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ハリセンボン
分類
フグ目
ハリセンボン科
ハリセンボン属
ハリセンボン
名称
学名Diodon holocanthus
Linnaeus, 1758
和名ハリセンボン (針千本・魚虎)
英名long-spine porcupinefish
freckled porcupinefish
保全状況
IUCNレッドリスト低危険種 (IUCN 3.1)

ハリセンボンとは、フグ目ハリセンボン科に属する海水魚の一種である。

概要[編集]

体長は、通常は15㎝くらいで、最大50㎝になる。

棘は、鱗が変形出来ている。棘の数は、千本ではなく、300~400本くらいである。

フグの仲間であるが、身に毒がない。

体色は淡褐色で、顔には褐色の太い横帯がある。背中には褐色斑があり、体中に黒斑がある。

両顎の歯が癒合しており、1枚の歯版になっている。その歯版で貝類を食べる。

生態[編集]

大西洋西・南部、インド洋西部、太平洋の水深2~35mに生息している。日本では青森県以南で見られる。

沿岸域では、普通にみられる種であるが、幼魚は少なく、成魚の大群は沖合で大量発生する。

全身が鋭い棘でおおわれており、危険を感じると大量の水を胃に貯めて、棘を立てる。

人間との関係[編集]

汁料理(アバサー汁)や唐揚げなどにして食用にされる。

沖縄方言では「アバサー」と呼ばれる。

脚注[編集]

出典