ドードー

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ドードー
分類
動物界
脊髄動物門
鳥綱
ハト目
ハト科
亜科ドードー亜科
ドードー属
モーリシャスドードー
名称
学名Raphus cucullatus
(Linnaeus, 1758)
和名ドードー
英名Dodo
保全状況
IUCNレッドリスト絶滅

ドードーとは、絶滅したハト目ハト科に属する飛べない鳥である。

概要[編集]

全長約1m、体重は20kg以上。

羽色は暗灰色で、体は肥大型であった。翼は退化している。

嘴は巨大で鉤型だった。

生態[編集]

インド洋に浮かぶモーリシャスにのみ生息していた。低地林見られた。

草食性で、主に木の実などを食べていた。

ドードーは、冬の8月に1個の卵を地上に卵を産み、雌雄交代で抱卵した。9月に卵が孵化し、夏季に来るサイクロンや嵐にために、雛の成長は早かったとされる。

3月頃に、雛の羽が生え変わりはじめ、7月には成鳥と同じ姿になっていた。

タンバラコケ科のタンバラコクとの相互作用の可能性がある。

分類[編集]

ドードーは、1758年にカール・リンネが記載した。

ドードーの見た目から何目に分類すればいいのか研究者達を困らせていた。カール・リンネはダチョウの仲間とした。

1842年に、デンマークの動物学者、ヨハネス・テオドール・ラインハルトは、頭蓋骨を調べた所、ハト目とした。その後の研究でもハト目であると判断された。

かつてはハト目の独立の科であるドードー科に属するとされていた。然し、遺伝子解析の結果から、科とする程のレベルでハト科と遺伝子的に離れていないという事で、ドードー亜科であるとされた。

絶滅[編集]

ドードーは人間を全く恐れなかった。このため船乗りによく捕獲された。船の食料としてドードーを大量に殺したという報告もある。

人間によりネズミカニクイザルなど他の動物が持ち込まれ、これらの動物によりドードーの雛や卵が捕食された。

また森林の開拓によって、サトウキビなどの畑が作られるようになり、生息地が減少。

これらが合わさり、ドードーは1662年にIversenよる方法を最後に絶滅した。

統計学的な手法から1690年まで生息していた可能性が高いと言われている。

人間との関係[編集]

ドードーは、絶滅動物の代表格である。

名称[編集]

愚鳩ぐちょう」や「ドド」「モーリシャスドードー」「ブンボンドードー」とも呼ばれる。

『ドードー』という名前は、「ドードー」と鳴くから説、オランダ語で「のろま」を意味する‘‘dodoor’’から来ている説、オランダ語の‘‘Dodaars (太った粗末な)’’説がある。