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曳船
(タグボートから転送)
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曳船(えいせん、ひきぶね、ひきふね、英:Tugboat)とは、他の船舶や構造物を曳いたり押すための船舶である。
概要[編集]
曳船はタグボートとも呼ばれ、入港する大型船を迎えたり、出港を手助けする姿を思い浮かべるのが一般的だが、それ以外にも様々な種類があるのである。
種類[編集]
ハーバータグ[編集]
ハーバータグは、主に港の岸壁に接岸、離岸する大型船舶の補助を行うタグボートである。タグボートといえばこれを想像する人が多いだろう。こうした船は「曳く」だけではなく「押す」動作もするため曳船兼押船と言いたくなるかもしれないが、通常、ハーバータグを曳船兼押船と呼ぶことはない。放水銃を備えた消防船としての役割を兼ねたものもある。
航洋曳船[編集]
航洋曳船は、オーシャンタグとも呼ばれ、漂流状態に陥った船舶の救出、曳航やサルベージなどに使用され、外海を航行するための大型の船体を持つ。軍用のものも多く、それらは艦隊曳船とも呼ばれる。
河川[編集]
内陸水路では貨物を積載した艀や作業用の非自航船(浚渫船など)を曳航する目的で小型の曳船が使用されているほか、貯木場などで木材の移動に使われる超小型のロータリーボートと呼ばれるものもある。
2025年現在、日本国内の内陸水運は東京都内が最も活発で、隅田川、荒川周辺で運用されているほか、大阪府の安治川や淀川周辺でも運用されている。これらはもっぱら作業船や残土輸送、資材輸送用の艀を曳航するために用いられている。
なお内陸水運がより発達しているヨーロッパの河川では曳船よりも押船の方が多く使われている。