シノビドジョウ

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シノビドジョウ
分類
コイ目
ドジョウ科
ドジョウ属
シノビドジョウ
名称
学名Misgurnus amamianus
Nakajima & Hashimoto, 2022
和名シノビドジョウ (忍泥鰌)
保全状況
環境省レッドリスト情報不足


シノビドジョウとは、コイ目ドジョウ科に属する魚の一種である。

概要[編集]

体長は8~12㎝[1]。体色は茶褐色である。

マドジョウに似ているが、背鰭の最終軟条は分岐しておらず、短い。雄の胸鰭にある骨質盤は斧状である[2]。背鰭はⅢ+6本。

またマドジョウの尾びれは丸いが、シノビドジョウは尾びれの縁の中央が突出している傾向がある。

奄美大島喜界島徳之島沖永良部島西表島に生息しており、西表島のものは移入されたものと思われる[1]。喜界島では80年以上確認されていない。背鰭の縁は丸く、先端はわずかに尖る。

発見[編集]

2011年、清水らよりに形状・遺伝子的にマドジョウとは異なるドジョウ属魚類がいることが分かり、「Misgurnus sp. IR」という仮の学名が提唱された。

2017年、中島淳と内山りゅうによって「シノビドジョウ」と命名される[3]

2022年、中島淳と橋口康之が1930年~70年代に奄美大島や喜界島などで採取された標本を用いて新種記載した[2]

種小名の「amamianusアマミヌス」は『奄美産の』という意味である[4]。タイプ産地は徳之島。

脚注[編集]

出典