サンデーメカニック

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サンデーメカニックとは、余暇等を用いて自動車整備を行う者のことである。カーディーラー自動車整備業に従事するメカニックと異なり、自動車に縁のない仕事をしている者も多い。なお、相当の自動車に関する知識や設備を持っており、サーキット走行などを目的として自分の車だけを整備・チューニングするメカニックに対してはプライベートチューナーと呼ぶ場合が多い。こちらは本業が整備士の場合もある。

概要[編集]

いわゆる日曜大工の自動車整備版と言ったところである。自動車趣味の延長として最低限のメンテナンスを行う者から、必要に迫られてそれなりの修理を行うものまで幅は広い。自動車はエンジンオイルミッションオイルなどの消耗品が多く、多数のメーカーから様々な品質のものが売られており、より自分の車や運転、感覚にあったものに交換するのも楽しみの一つとするユーザーもいる。単に工賃の節約という観点ではなく、自分で整備する楽しさを感じたり、や何かあっても自分で「治せる」ようになるため、勉強を兼ねて取り組むユーザーも多い。

よくある誤解[編集]

ブレーキなどの重要保安部品は整備士でないと整備できないとよく言われているが、法律的にはこれは正しくない。なぜなら、道路運送車両法の第47条においては「使用者の点検及び整備の義務」が定められており、使用者が自ら点検し、必要に応じて整備をすることで保安基準に適合するように維持しなければならないと定められているからである。もっとも、ブレーキやステアリングシステムなどにおいてはプロの整備士に任せた方が安心なのは間違いはない。なお、整備士以外の者が他人の車の整備を行った場合は法令違反となる。

自分でやったほうが安上がりといわれることもあるが、これもたいていは間違いである。そもそも自動車の整備にはそれなりの作業工具が必要であり、その作業にしか使えないような工具もあるからである[注 1]。1000円の部品を付けるのに5000円の工具を買わないといけないことも多く、このような工具を喜々として集めるのはよほどその車が好きか工具マニア、あるいはその両方である[注 2]

作業例[編集]

以下にサンデーメカニックで多く作業されると思われる例を挙げる。

これ以外にも大掛かりな整備を個人でやる場合もあり、中にはレストアまで個人で完成させる場合もある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. 同じ車を整備するならともかく、乗り換えたら使えなくなる工具だって存在する
  2. 既に工具があるのに理由を付けて新しい工具を買っていれば工具マニアに感染している可能性は高い
  3. ETC車載器のシステムセットアップは専門店に依頼する必要がある