コンビネーションメーター
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コンビネーションメーターとは、自動車に搭載される計器の一種である。
概要[編集]
速度計や燃料計、ウインカーやヘッドライトの作動状況を示すランプや各種警告灯などがまとめられた計器である。かつてはこれらの計器は単体でダッシュボードなどに埋め込まれていたが、次第に警告灯や計器がまとめられ、一つのASSYとして装備されるようになった。近年ではアナログメーターと様々な情報を表示できる液晶を組み合わせたメーターが多く、中にはすべて液晶で表示するメーターも存在する。
従来よりドライバーの目の前(ハンドルの先)に設置されることが多いが、センターメーターというダッシュボードの中央にメーターを設置することが流行った時期があった。トヨタ・ヴィッツやトヨタ・プリウスなどが多く採用していたが、近年では従来の位置に戻っていることが多い。
無灯火運転の関連[編集]
近年、日没後においてもヘッドライトを点灯しないで運転する無灯火運転が増えているといわれている。その原因としては自発光式メーターの普及が原因の一つとして挙げられている。自発光式メーターは常にメーターパネルが光っており、従来の透過照明式メーター[注 1]とは違って常に文字盤や指針が光っているため、視認性に優れたものである。が、ヘッドライトを点灯させなくても明るく光るため、夜間の無灯火運転を助長しているのではないかと一部で指摘されている。なお、透過照明式メーターの場合は夜間時に一切の照明がないものは珍しくなく、参考画像のメーターにおいては時計程度しか常時点灯している計器・警告灯の類はない。
表示される内容[編集]
表示される内容は車種や時代、メーカーにより様々なものがあるため、ここでは代表的なものを挙げる。
- 速度計(スピードメーター)
- 走行速度を示す計器。一番重要なものでもある。
- エンジン回転計(タコメーター)
- エンジンの回転数を示す計器。かつてはほとんどの車に搭載されていた。現在では付加価値的な装備となっている。
- 燃料計
- 燃料の残量を示す計器。燃料が一定値を下回ると警告灯が点灯するタイプもある。
- 水温計(水温表示灯)
- エンジンの冷却水の水温を示す計器。オーバーヒートや暖気状態の目安となる。かつては正確に温度を示していたものが搭載されていたらしいが、針が動いて不安という声から次第に動作範囲が狭くなり、近年ではランプ式になっているものが多い。
- 積算距離計(オドメーター)
- その車が製造されてからどのくらい走行しているかを示す計器。車のコンディションやメンテナンスの目安となる重要な計器。100,000kmやぞろ目、123,456kmなどで写真を撮りがち。
- 区間距離計(トリップメーター)
- ドライバーが任意にリセットできる距離計。燃費の計算にとても役に立つ。
- シフトインジケーター(セレクトインジケーター)
- AT車やCVT車において、選択されているギアを示す装置。
- 各種警告灯
- センサーにおいて異常を検知したときに表示される。警告灯が点灯した場合は何らかの対処が必要なものが多い。
- 方向指示器表示灯
- ウインカーの作動状況を示す装置。日本の乗用車においてはどちらの方向にウインカーを出しているかわかるものが多いが、VW・ジェッタなどの一部の車や二輪車では方向を示さずにウインカーが点滅していることを示すのみ装置の場合もある。
- ビーム・パッシング表示灯
- 青いイカのような表示灯。ヘッドライトがハイビームになっていることを示す。パッシングした場合にも光る。
- マルチファンクションディスプレイ
- メンテナンス時期や安全運転支援システムの作動状況など、さまざまな情報をグラフィカルに表示することができる液晶ディスプレイ。初代のトヨタ・ハリアーでは一部の機能(燃費計など)が純正カーナビと共有していた。
- 時計
- 時計である。なお、時計が故障したせいでメーター丸ごとAssy交換という事態になることもある。
脚注[編集]
- ↑ 画像のメーターはこれである