トヨタ・プリウス
プリウス(PRIUS)とは、トヨタ自動車が販売する自動車であり、世界発の量産型ハイブリッドカーでもある[注 1]。
概要[編集]
1995年に開催された東京モーターショーに参考出品され、2年後の1997年に初代プリウスが販売され、世界初の量産型ハイブリッドカーとなったものである。初代は販売台数こそ少なかったものの、販売後のサポート体制の拡充やユーザーのフィードバックの収集によりトヨタのハイブリッドシステムの土台を固めていったとされている。大ヒットした2代目以降は堅調な販売を続けており、2000年代からの環境意識の高まりやガソリン価格高騰も追い風となって販売台数を伸ばし、「エコカー」や「省燃費」の代名詞となった。
タクシー仕様車が設定されず、なおかつ前輪駆動でオートマチックトランスミッションのみという仕様ながらタクシーとして採用されることもあり[注 2]、個人タクシーや一部のタクシー会社で多く使用されていた。
販売台数が伸びた一方でプリウスによる危険運転や迷惑ドライバーも目立つようになり、プリウスミサイルと称されるような踏み間違い事故が多発している。一説にはシフトレバーの構造が指摘されているものの、普段からマニュアルトランスミッションの車に乗っているドライバーであればいざ知らず、直感的かつ少ない力で操作できるシフトレバーのユーザビリティは悪くないものである。そもそもセンターメーターにシフトインジケータも存在しており、シフトが分かりづらいといっているのは普段からメーターを見ていない証左でもある。
なまじ販売台数が伸び、様々な属性を持つ人に満遍なく行き渡ってしまっている故の評価になってしまっている。
特徴[編集]
初代から流線形の空気抵抗を減らしたデザインとなっており、2代目からはフロントからリアエンドに至るまでなだらかなワンモーションのデザインなった。軽量アルミホイールにホイールカバーを装着するなどの特徴がある。これらは空気抵抗を減らし、燃費の向上に効果があるものであり、全モデルに共通してみられる特徴である。
ハイブリッドシステムはスプリット方式のトヨタ・ハイブリッド・システムを用いており、回生ブレーキと駆動用の二つのモーターを持つシステムとなっている。他車で一般的なパラレル式ハイブリッドと比べてもより低燃費になっているが構造が複雑でコストが高いというデメリットも存在している。
プラグインハイブリッド[編集]
3代目以降にはプラグインハイブリッドカーであるプリウスPHVが設定され、4代目プリウスに設定されたプリウスPHVはエクステリアデザインが大きく変わるなどベースのプリウスとの差別化が図られている。5代目からはプリウスPHEVとなり、4代目プリウスに比べるとエクステリアの違いは少なくなったもののパワートレインが強化され、システムの最高出力は223PSに達するという。これは90年代の国産スポーツカークラスの出力である。
3代目[編集]
- 形式=DAA-ZVW30
- グレード=S
- 販売期間=2009年〜2015年
- 全長=4480mm
- 全幅=1745mm=Mサイズ付近
- 全高=1490mm
- ホイールベース=2700mm
- 室内長=1905mm
- 室内幅=1470mm
- 室内高=1225mm
- トランスミッション=CVT(無段変速)
- 駆動方式=FF
- ボディタイプ=セダン?
- タイヤサイズ=195/65R15、タイヤ外径=635mm
- ドア数=5ドア
- シート列数=
- 乗車定員=5人乗り
- 最低地上高=140mm
- 最小回転半径=5.2m
- バックドアの開閉=
- 車両重量=1350kg
- エンジン型式の種類=水冷直列4気筒DOHC+モーター
- 排気量(総排気量)=1797cc
- 使用燃料=無鉛レギュラーガソリン
- チェンジレバー=P?,R,N,D,B
- バック音及びライト消し忘れ警告音の周波数=
- ハンドル直径=
- ハンドル位置=右
- フューエルリッドの位置=左
- スピードリミッター=
- ボンネットの長さ=72cm
- 地面からボンネットまでの最高の高さ=101cm
- 室内の床下からダッシュボードまでの最高の高さ(床マット無し)=
- 室内の床下から運転席の椅子の底部までの最高の高さ(床マット無し)=
- フロントガラスの広さ=幅(横):上部cm、下部cm、縦(ガラスに沿った場合)cm
- 燃料残量警告灯の色=
関連項目[編集]
- トヨタ・プリウスα - 本車のワゴン版
- トヨタ・アクア - 海外ではプリウスCとして販売されているコンパクトなハイブリットカー
- ホンダ・インサイト - 本車としのぎを削っていたホンダのハイブリットカー