コンパクトカー
コンパクトカーとは自動車(乗用車)の分類の一つ。小型自動車のうち特定の要素を持つ車が分類されるものである。欧州におけるBセグメントに該当するの車格であり、Aセグメント程度の軽自動車は含めないことが多い。
概要[編集]
コンパクトカーに分類される自動車の特徴として、日本における小型自動車の枠に収まるサイズ(いわゆる5ナンバー枠)であり、搭載されるエンジンが1500cc以下の自動車であることが多い。また、ボディ形状としてはハッチバックやトールワゴンのものがほとんどである。全幅は1700mm以下で、コンパクトカーの全幅をサイズで表すとMSサイズ(?)である。
わかりやすくすると、ハッチバックで1.5L未満かつ5ナンバーサイズの自動車であればおおよそコンパクトカーとして分類される。2Lクラスやそれ以上の排気量を持つ車や大きさが3ナンバーサイズの車はそのままハッチバックとして分類される。とはいえ、ハッチバックでないコンパクトカー(トヨタ・MR-S)などや2Lでありながらコンパクトカーとして販売されることもあるVW・ゴルフIIIなど、いくつかの例外も存在する。このように明確な定義は存在していないため、3ナンバーサイズの3代目スバル・インプレッサやトヨタ・ブレイドマスターなどのハッチバックに対してコンパクトカーと分類する自動車メディアも存在する[1]。また、米国などにおいては日本よりも一回り大きいことが多く、日本ではコンパクトカーとしては大きすぎる車両もコンパクトカーとされることがあるため、分類する国の交通事情を考慮したうえで判断する必要がある。
コンパクトカーはその取り回しのしやすさから狭い道路や駐車場が多い日本の交通事情に適応しており、いまだに根強い需要があるジャンルでもある。エンジンは小さいものの、車両自体が小さく燃費もよいことから日常の足として重宝されている。
一方で中途半端ともいわれており、維持費は軽自動車よりも高く、動力性能や安全性能はより大きな車にはかなわないという見方もある。ハッチバックにおけるホットハッチは趣味性が高く一定の需要があるものの、そうでない一般的なコンパクトカーは苦しい立場にあるといわれている。