クソゲー
クソゲー、糞ゲーとは「糞」と「ゲーム」の合成語であり、プレイしても面白くないゲームのことである。
正式名称はクソゲームである。
クソゲーの流れ[編集]
第一段階[編集]
人を楽しませるセンスに欠ける技術者が多額の予算と、時間と労力を費やしてゲームソフトを開発する。
第二段階[編集]
開発中から大げさに宣伝したから、最初は結構売れる。
第三段階[編集]
- 買った人はプレイするが、少しも面白くない。
- 面白くないけど、何千円もしたのだからプレイしなければ損だと思い、無理してプレイする。
- 無理してプレイするが全然面白くない。
- 楽しそうにプレイしなければ、買ってくれたお母さんに悪いと思って楽しそうにプレイしてみせるが面白くない。
- ゲームがもう少し進めば面白くなるだろうと思ってプレイするが、全く面白くならない。
第四段階[編集]
なんでこんなゲームやらなきゃならないんだ?と思わず思ってしまう。
クソゲーが産まれる要因[編集]
クソゲーと呼ばれるゲーム作品は、下記のいくつかの定義のいずれかに属するとされている。これらの定義は明確には区別されずに使われており、個人の主観によってどれに重点を置くかなどが変わってくる。当然、複数の定義に当てはまるものや、全ての定義に当てはまるものも見受けられる。
ゲームシステムおよび設定上の理由[編集]
- つまらなくて、すぐ飽きてしまうゲーム(元祖西遊記スーパーモンキー大冒険、修羅の門など)
- 難易度が低すぎて、またはボリュームが薄すぎてすぐにクリアできてしまう、ゲーム進行にメリハリがなくただただ単調である、というケース。
- RPGでは同じ姿で色違いの敵ばかりであったり、単調なおつかいをしないと先に進めない、などが要因となる。
- 販売本数の少ないゲームに多く、早々と忘れ去られるものも多いことから、クソゲーとして有名な作品となると、後に挙げるものに属するものが多い。
- 難しすぎて、やる気がなくなってしまうゲーム[1](星をみるひと、トランスフォーマー コンボイの謎など)
- 一見易しいという印象を与えるが実は難易度が高い、またはマニア受けを狙った高難易度ゲームを遊んだ一般のプレーヤーがこのように評価するケースも見られる。他方、逆に一般受けを狙ったために難易度を低く設定し過ぎ、「つまらなくて、すぐ飽きてしまうゲーム」に該当してしまうケースもある。他機種からの移植作品では、機種毎に違うプレイヤーの好みの傾向から外れていたり、ハードの性能差から生じる差異による印象の違いにより、同じ内容でも逆の評価を受けてしまう場合がある。
- ゲームシナリオや設定が悪く、一貫性に欠ける[1](たけしの挑戦状、デスクリムゾンなど)
- ゲームを楽しみつくすより以前の段階で、プレイヤーがゲームにネガティブな強い感情(多くの場合、怒りの感情)を抱いてしまうことに繋がりやすい。例として、内容が独善的でプレイヤーの価値観を無視した構成になっているものや、設定された謎に関する説明やヒントが一切なく、ゲーム進行方向が理解できないものなどがある。制作側が無理に様々なアイデアを詰め込もうとした結果、これらのような問題につながる例は多数ある。不条理感覚そのものを売りにしているゲームならまだしも、そうでないゲームにとっては致命的な問題となるケースが多い。原作付きのものでは、元となった作品の世界観やストーリーからあまりにも逸脱していることで原作のファンから嫌われる場合がある。
なお2番目と3番目の定義に属する理由は様々であるが、ゲームシステムが特異でユーザに受け入れられなかったものなどが挙げられる。一部にはあまりにも画期的・斬新なシステムを搭載したため、ユーザが追随できなかったものも多数存在する。これらは「世に出るのが早すぎたゲーム」といえるものであり、数年後にそのシステムが標準的なものになるにつれて、正しく評価され直すこともある。セガ社のドリームキャストは早々と生産停止になったが、ソフトの殆どがこのような「世に出るのが早すぎたゲーム」と評されるものであったからだと言われている。
プログラム的な理由[編集]
- 進行に問題をきたすほどバグが多いゲーム(四八(仮)、メジャーWii パーフェクトクローザーなど)
- プログラマーのミスや技術不足による失敗、デバッグの手を抜いた時などに起こるケース。ディスク読み込みの不具合の場合もある。
- 例として、特定の操作をした場合にフリーズしたりするケース、セーブデータが消えてしまうケースなど。
- プログラム設計上の問題から、暴走や動作不良・またはバグなど一般に認識される、製品としての品質面での致命的な欠陥を含み、制作メーカー自体の信用にも関わる。このような製品を乱発する企業体質を抱えたメーカーも存在するが、アタリショックの再来を招きかねないとして同業者からも問題視される場合がある。特に漫画やテレビアニメを題材にしたキャラクターゲームや芸能人・タレントを起用したタレントゲームについては、時期を逸すると商品価値が事実上無くなる為、販売元に厳しい納期を課せられた下請け業者が品質検査をおざなりにしたまま納品し、販売元も十分な検査を行わずに発売された例がある。またプログラム的には目立った不具合が無くとも、以下に挙げるような幾つかの物も、クソゲーとされ易い指標に挙げられる。
- ただポケットモンスター 赤・緑のように進行に致命的なバグがなく、ゲームの質が高ければクソゲーと扱われることはない。
- 移植度が非常に低い作品
- アーケードゲーム機から家庭用ゲーム機に移植する場合、その性能差からクオリティに差異が生じてしまうことは珍しくないが、それを差し引いてもゲーム性が著しく劣ってしまう場合はクソゲーと判断される場合がある。
- 当たり判定がおかしい
- シューティングゲームやアクションゲームなどで当たり判定そのもののプログラムミスにより「弱点が画面上の表示に無関係な場所に付いているボスキャラクター」や「スクロールする地形の、何も無い所(空気)に衝突して自機が爆発する」ともなると致命的といわざるを得ない。ただし、スプライトが使えないか制限がきついパソコンゲームの中にはおかしな衝突判定があっても名作とされているものがあるため、これもゲームデザイン次第といえる。
- グラフィックが甘い
- 画面上の絵(グラフィック)のデッサンが極端に悪かったり、3DCGゲームなのにモデリング(立体物表現)がいい加減だったりする物など。
- グラフィック全般が見辛い
- 特に、グラフィック技術が著しく向上した、近年のアクションゲームやシューティングゲームにおいて該当しやすいものである。例えばゲーム自体に無関係な背景やエフェクトと、ゲームに関係のあるオブジェクトや主人公が触れるとミスになる敵弾などが紛らわしいもの。背景の色とオブジェクトの色合いがよく似ていてそもそも見る事自体に困難を極めるもの。アンチエイリアスやアルファブレンディングの使い過ぎで、当たり判定の判別がしにくい物がこれに当たる。
- ユーザーインターフェイスの設計が悪く、誤操作を招き易い
- コントローラーの設計や、ボタン設定、画面表示の悪さなどから、ミスを誘発するようなゲーム。
- ロード時間が長い
- ディスクドライブ(磁気・光学を問わず)やカセットテープを媒体に用いるゲームで、頻繁にデータロードのための中断が入る。
- 表示性・操作性が悪い
- 全体の描画、あるいはプレイヤーの操作対象となるキャラクタの動作が異常に遅い、また操作性が悪い。
- 安っぽい
- 同時代の同ジャンルのゲームに比べて、安っぽい印象を受ける場合。ここ最近ではグラフィックや3Dのモデリングなどが悪い場合のことを言うことが多い。
- 過剰な能力差がある
- 対戦型格闘ゲームの類いで、裏技抜きで利用可能なキャラクターの中に「(誰が操作しても)極端に強いキャラクター(いわゆるチートキャラ)がおり、二人同時に選ぶことができない」といったゲームバランス上の問題を放置したまま製品化してしまった場合にも、クソゲー扱いされる傾向が見られる。
- また、RPGや戦術シミュレーションゲームにおいて味方の能力と敵の能力に極端に差がありゲーム進行が非常に困難、もしくは極端に易しすぎる場合も同様の評価を受けることがある。
中にはゲーム・コンセプトのみを表現するために敢えてグラフィックを用いず、絵文字によるテキストのみでゲームの流れやストーリーを表したものもあり、メーカーやプログラマー自らクソゲー・シリーズと呼んだものもあった。ただこれは遊ぶ側(ユーザー)をゲームが選ぶと言う点で、2や3に近いかもしれない。
また、ここで出てきた「操作性」についてだが、最近のゲームは「キーコンフィグ」「ボタン設定」といった形で、プレイヤーが操作しやすいようにボタンをカスタマイズできるため、少なくなりつつある。
その他の理由[編集]
ゲーム内容全体で考えるとクソゲーでないにも関わらず、クソゲー扱いされているゲームも存在する。例えばメーカーやシリーズの評判が良かったが、急に路線変更などを行い1や3に該当してしまい、旧来のファンから総スカンを食らうケースである。
例えば人気シリーズ作品で、全く前作とは違うゲームシステムを導入して、世界観だけを踏襲しているゲームや、あるいはゲームシステムは前シリーズの改良型であるものの世界観を置き換え「シリアス路線からギャグ路線への変更」ないしその逆のパターンで方向修正を行ったものなどが挙げられ、こういったシリーズ作品の大きな軌道修正は、前作の延長にある作品を期待する前作愛好者を混乱させ、不評を被るのである。しかし一方で、新しいファンを多く取り込んで、全く逆の評価になるケースも多い。
なおゲーム内で利用されている素材・表現面での問題点を指してクソゲー扱いされる場合もある。
- 声優の配役や演技技術など
- 最近ではボイス入りゲームが当たり前となってきており、キャラクターゲームでは旧来からの声優陣を完璧に無視した配役や、タレントによる吹き替えなどにより著しくゲームの世界観が崩れている場合や世界観を楽しもうにも担当声優の未熟な演技が原因でプレイヤーの気分を害してしまうという状況も生んでいる。それを逆手にとって、声優の演技を下手っぽくすることによってバカゲー風味を敢えて醸し出す作品もある。
- 安易なキャラクターゲーム[1]
- テレビアニメ作品や漫画作品などを基調とする作品で、元作品の世界観などからかけ離れたものなど。元作品の内容とは一切関係なくパズルゲームやアクションゲームのキャラクターを差し替えただけというものに批判が集まりやすく、ゲームをタイトルだけで買ってしまった元作品のファンをひどく失望させるなどの傾向が見られる。ただ、全く異なる世界観をゲーム内で独自に作り上げてしまったり、あるいはあまりな内容過ぎて有名になった怪作がある一方、ゲーム作品としての高い完成度をもつ良作も見られ、一概にキャラクターゲームの全てがクソゲー扱いされるわけではない(→キャラクターゲーム)。
- 自称した作品
- ゲームボーイアドバンスソフト『絶体絶命でんぢゃらすじーさん 〜史上最強の土下座〜』は雑誌広告などで、おかしなシナリオやプレイスタイル(決定キーがRボタン、物語の目的を無視したクリアが可能など)から「クソゲー」を自称していた。しかし、原作漫画が人気だったことなどからゲーム作品としてはかなりの売り上げを記録している。
- 電気グルーヴがプロデュースした『グルーヴ地獄V』および、その続編である『バイトヘル2000』も、ミニゲームパートのくだらなさから自らジャンルを「クソゲー」としている。
- ジャレコが発売した『黄金の絆』は加藤貴康社長自らクソゲーと発言したが、ジャレコの制作体制に対して苦言を呈したのであり、上記のものと異なり最初からクソゲーを指向して制作されたわけではない。
- ヴィジュアル面からクソゲー扱いされる作品
- ケイブ製のアーケード『むちむちポーク!』のように見た目がニッチな作品は、ゲームをプレイする以前からクソゲーのレッテルを貼られる場合がある。
その他[編集]
アーケードゲームには比較的クソゲーが少ない。クソゲーでは誰もコインを入れてくれないから、メーカーも面白く作るからである。また、店もクソゲーは置かないからである。
教訓[編集]
面白いゲームであれば、なんでこんなゲームやらなきゃいけないんだ?と思わなくても良いのだろうか?たとえ面白いゲームであっても、プレイに費やした時間を勉強に費やした方が、自分のためになるはずである。
パロディ[編集]
勉強も やり方次第で クソゲーに。
第一段階[編集]
人を楽しませるセンスに欠ける技術者が多額の予算と、時間と労力を費やして学習ソフトを開発する。
第二段階[編集]
開発中から大げさに宣伝したから、最初は結構売れる。
第三段階[編集]
- 買った人は勉強するが、少しも面白くない。
- 面白くないけど、何千円もしたのだから勉強しなければ損だと思い、無理して勉強する。
- 無理して勉強するが全然面白くない。
- 楽しそうに勉強しなければ、買ってくれたお母さんに悪いと思って楽しそうに勉強してみせるが面白くない。
- 勉強がもう少し進めば面白くなるだろうと思って勉強するが、全く面白くならない。
第四段階[編集]
なんでこんな勉強やらなきゃならないんだ?と思わず思ってしまう。
疑問[編集]
面白い勉強であれば、なんでこんな勉強やらなきゃいけないんだ?と思わなくても良いのだろうか?