キタチョウチンアンコウ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
キタチョウチンアンコウ
分類
ドメイン真核生物
動物界
脊椎動物門
条鰭綱
アンコウ目
亜目チョウチンアンコウ亜目
チョウチンアンコウ科
チョウチンアンコウ属
キタチョウチンアンコウ
名称
学名Himantolophus borealis
Kharin, 1984
和名キタチョウチンアンコウ (北提灯鮟鱇)
英名Pacific footballfish
保全状況

キタチョウチンアンコウとは、チョウチンアンコウ科に属する深海魚の一種である。

概要[編集]

種小名の「borealis」は和名と同じく『北』という意味である。

発見[編集]

今までに5回しか発見されていない珍種。見つかっているのは全てメスの成魚であり、オスと幼魚の形状は不明。

4例目
2019年4月14日青森県で発見され、体長25㎝、体重906gだった。京都大やアメリカの専門家によりキタチョウチンと分かった[1]。当初は誘因突起の先端が複数に分かれているため、この個体はキタチョウチンアンコウに似るが別種かもしれないと言われていた[2]
Yoshiaki et al. (2022)でこの個体の記載が行われた[3]
5例目
2021年3月上旬に宮城県金華山沖で捕獲された。この個体の標本は仙台うみの杜水族館で展示されている[4]

出典[編集]

  1. 千葉日報 (2019年4月19日). “青森・八戸の沖合で珍魚を発見 世界4例目のアンコウか”. www.chibanippo.co.jp. オリジナル2023年6月23日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230623112749/https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20190419/588268 2023年10月17日閲覧。 
  2. Web奥玉 (2019年4月12日). “キタチョウチンアンコウ?八戸港に謎の魚”. www.toonippo.co.jp. オリジナル2019年4月17日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190417001328/https://www.toonippo.co.jp/articles/-/177766 2023年12月1日閲覧。 
  3. Yoshiaki K.; Akinori O.; Ryo M.; Benjamin W Frable; Fumihito T. (2022). “First Records of a Rare Deep-sea Anglerfish, Himantolophus azurlucens, from the Western North Pacific, with Comments on the DNA Barcodes of the Genus (Lophiiformes: Himantolophidae)”. Species Diversity 27: 285-292. 
  4. 武井風花 (2021年5月3日). “謎の深海魚、水族館で展示中 客は「未知を感じる」”. www.asahi.com. https://www.asahi.com/articles/ASP526SRNP4ZUNHB00P.html 2023年12月1日閲覧。