乾パン
乾パン(かんパン)は、小さく堅く焼いたビスケット類のパンである[1]。三立製菓が販売する菓子の商品名にあるのは「カンパン」[2]。
概要[編集]
「重焼麺麭」(じゅうしょうめんぽう)とも呼ばれ、本来は軍隊の糧食である。災害時の非常食(かてもの)としても用いられる。
「パンと名がついているが、ただのビスケットとしか思えないのである。」という意見は尤もである。「二度焼き」するために「重焼」「ビスケット」の一種である[3]。
賞味法[編集]
「でも、避難所でこれしかなかったら多分食べるだろうなと思う」という意見もあるが、水と火があったら汁で煮たほうが美味[4]。
「シーチキンなどの缶詰と合うかは、正直微妙である」という意見もあるが、とりあえずカレー味にしてシーチキンや鯖缶をぶっこめば、意外に悪くはない。
防災用のは二つ穴で金平糖がついてくるが、陸軍ではもっと大きく氷砂糖がついてくる。海難用の非常食だと砕いて圧縮したものにゼリーがついてくる。しかも煙草の箱くらいのやつが二日分で、水も乏しい。保存期間切れの近い乾パンを喰い続けていると、「水があって火が使えて鍋がある」だけでも幸福感が味わえ、「しかも缶詰まである!」ので、「なんか、そのあたりに喰える野草はないか?」というサバイバル気分も芽生えてきたりする。
「たいてい戸棚の中で賞味期限を迎えてしまって非常にもったいない気がする。」という意見には同意するが、消費期限を越えていなければフツーに食い物である。コッヘルで湯を沸かしてカレー缶詰(ほてい、イナバなど各種ある)と煮て喰えば、そう悪いものでもない(戦災を含む)被災地で被災者と一緒に喰うと、「もはやご馳走」という意見もある。
ドーナツとの関連[編集]
乾パンは大航海時代にはドーナツ形であり、ネズミ除けのために吊るしておいたり、舵輪の把手に引っ掛けておいたりするワイルドな食品であった。その影響からドーナツが生まれたという俗説はあるが、エビデンスは得れれていない。