オランダ風説書

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちがオランダ風説書の項目をおカタく解説しています。

オランダ風説書(オランダふうせつがき)とは、江戸時代江戸幕府鎖国中に国交を樹立していたオランダから入手した外国の情報を記録した機密書類である。阿蘭陀風説書和蘭風説書とも言われた。

概要[編集]

江戸幕府は鎖国している間も、外国事情を長崎に渡来した外国船から聴取はしていた。オランダの場合は長崎出島にいたオランダ商館長江戸に到来する際に、征夷大将軍に風説書を献上する形が取られていた。この風説書が江戸幕府の外国事情を知る唯一の情報網であり、またこれは機密扱いとされて幕府高官以外は目を通すことは許されなかった。そのため、江戸時代の庶民などは外国の事情などは全く知らなかった。

アヘン戦争以降になるとオランダは、諸外国の新聞の情報などを別段風説書としてもたらし、幕末の到来となるマシュ・ペリー黒船来航についてもオランダは事前に幕府に風説書で知らせていたといわれている。

なお、江戸幕府はとも国交は樹立しており、そのためオランダとは別に清からも唐船風説書を入手していた。

外部リンク[編集]