エル・ライブラリー

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大阪産業労働資料館(おおさかさんぎょうろうどうしりょうかん、愛称:エル・ライブラリー)は、大阪市にある労働社会運動に特化した専門図書館。運営者は公益財団法人大阪社会運動協会(社運協)。図書およそ6万冊、新聞雑誌などおよそ5万点を所蔵し、市販図書だけでなく労働争議などの記録資料や戦前の労働組合資料などの収集に力を入れている。大阪に多いとされる中小企業の労務担当者も多く利用し、運営費は主に寄付金で賄っている。2008年平成20年)10月21日に開館した。もともとこの図書館の前身は大阪府が設置した労働専門図書館であったが、橋下徹大阪府知事による財政改革の一環で廃館となった。そのため、新たに開館したのがこの図書館である。

沿革[編集]

エル・ライブラリーの前身は、社運協が運営していた「大阪社会運動資料センター」と大阪府が社運協に委託運営していた「大阪府労働情報総合プラザ」。

1978年11月に設立された財団法人大阪社会運動協会(社運協)は、大阪の社会運動に関する資料を収集し、1981年から1999年にかけて『大阪社会労働運動史』全9巻を発行した。2000年4月から大阪府の委託を受け、エル・おおさか南館2階にあった「大阪府労働情報総合プラザ」(以下プラザ)の運営を開始した。長年運営してきた府側には市販図書や研修ビデオが中心のプラザと非市販図書が中心の社運協の蔵書が合わさることによりサービス向上ができるという目的があり、社運協には収集した資料をプラザで公開できるというメリットがあった。2006年4月にはエル・おおさか本館4階にあった社運協資料室の閉架書庫を「大阪社会運動資料センター」(以下センター)と命名して閲覧席を設け、一般公開を開始した[1]

社運協は委託前に較べて大幅な経費の削減、年間3500人から14000人へと来館者の4倍の増加を達成したが[2]、2008年7月に橋下徹大阪府知事の財政改革によってプラザは廃止され、合わせて社運協に対する補助金も打ち切りとなった。社運協はプラザとセンターを統合する形で、エル・おおさか本館4階のセンターをリニューアルし、同年10月21日に大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)を開館した[1]。プラザからは蔵書約17000冊を引き継ぎいでいる[3]。2012年10月に社運協は公益財団法人となった[4]

アクセス[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]