ウルル

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ウルル(Uluru)とは、オーストラリア中央部にある山である。また、世界で2番目に大きい一枚岩でもある[1]。高さは約348メートル。周囲約9.4キロで、1つの岩としては世界最大級である。

ウルル」の名前は先住民であるアボリジニの使うピチャンチャチャラ語が由来で、「偉大なる石」「蛇の岩」などと訳されるが、岩の所有者の苗字である事以外に特別な意味は無い[出典 1]

別称として広く[要出典]知られる「エアーズロック」の名前は、1873年イギリス探検家であるウィリアム・ゴスが探検の途中で発見し、当時の南オーストラリア首相、ヘンリー・エアーズにちなんで名づけたものである[出典 2]

1987年ユネスコ世界遺産(複合遺産)に登録された。

概要[編集]

ウルルは岩盤が長期的に削剝され形づくられたもので、比高335m(標高868m)、周囲は9.4kmである。表面には地層が表れ、地表からほぼ垂直に無数の縦じまを形成している。

先住民アボリジニの民族アナング聖地で、1985年に政府がアナングを一帯の所有者と認めて返還した。その後、アナングらが国立公園にリースして観光客を受け入れている。

英語名の「エアーズロック」で知られるが、近年はアナングによる名称であるウルルを使うことも多い。一帯の国立公園は国連教育科学文化機関ユネスコ)の世界遺産のうち、自然と文化の要素を併せ持つ複合遺産に登録されている。

また、ウルルは日光の当たり具合で色合いを変え、紫、赤、ピンクなどに見える。

ウルル周辺では夏場の最高気温が30度を超え、足元が滑りやすく、強風が吹くことも多い。

2019年に登山は禁止となった。

出典[編集]

脚注[編集]

  1. 世界最大がウルルだと思われがちだが、実際に世界で最も大きい一枚岩マウント・オーガスタスである。

関連項目[編集]